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元王者ディレル弟の再起第5戦
元WBC(世界ボクシング評議会)スーパーミドル級王者で、現在は2位にランクされているアンソニー・ディレル(33=米)は28日(日本時間29日)、米国テキサス州エルパソで元世界ランカーのアブラハム・ハン(33=米)と10回戦を行った。ディレルは無冠に持ってから、これが再起第5戦だった。
ディレルは初回に右でダウンを奪って圧倒的優位に立ち、その後も着々とポイントを重ねていった。KOに結びつけることはできなかったもののジャッジ三者から99対90、99対90、100対89の大差で支持を取りつけて10回判定勝ちを収めた。3年前にバドゥ・ジャック(スウェーデン/米)に敗れて無冠になってから5連勝のディレルは34戦32勝(24KO)1敗1分、ハンは31戦26勝(16KO)4敗1分。
前座には前WBAフェザー級暫定王者クラウディオ・マレロ(ドミニカ共和国)が出場し、試合開始から33秒、左ストレートを浴びせてWBC同級2位のホルヘ・ララ(メキシコ)を葬った。昨年9月、ヘスス・ロハス(プエルトリコ)に7回TKO負けを喫しているサウスポーのマレロは25戦23勝(17KO)2敗、同じく左構えのララは32戦29勝(21KO)1敗2分。
WBCスーパーウェルター級8位のエリクソン・ルビン(米)は58戦のキャリアを持つ35歳のベテラン、シルベリオ・オルティス(メキシコ)と対戦し、4回TKO勝ちを収めた。昨年10月、ジャメール・チャーロ(米)の持つWBC王座に挑んで1回KO負けを喫しているサウスポーのルビンは再起を飾り、戦績を20戦19勝(14KO)1敗に伸ばした。オルティスは59戦37勝(18KO)22敗。
メインでは元世界ランカーのホセシト・ロペス(米)がミゲール・クルス(米)と対戦、10回判定勝ちを収めた。99対89(二者)、98対90の3‐0で勝ったロペスは44戦36勝(19KO)7敗1無効試合、敗れたクルスは18戦17勝(11KO)1敗。