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ゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)は5日、「サウル・カネロ・アルバレス(27=メキシコ)がWADA(世界アンチ・ドーピング機関)で自発的に行った検査で、禁止薬物であるクレンブテロールに陽性反応を示した」との声明を出した。元2階級制覇王者のアルバレスは5月5日、米国ネバダ州ラスベガスでミドル級の3団体王者ゲンナディ・ゴロフキン(35=カザフスタン/米)との再戦に臨むことになっている。
GBPはアルバレスの陽性反応について、過去12試合の間に数十回のテストを受けてきたとしている。今回の陽性反応についてWADA認定の研究所のダニエル・エイクナー所長は「汚染肉を食したことが原因と予想される範囲内」と述べている。今回の結果を受けGBPは試合を管理するネバダ州アスレチック・コミッションとゴロフキン側のトム・ローフラー・プロモーターに連絡。また、アルバレス自身もトレーニング地をメキシコから米国に移したという。アルバレスは「今回の件に驚き困惑している。私はスポーツを尊重しているアスリートであり、この状況を打破するために必要なテストに全面的に協力する」と話している。
クレンブテロールは家畜の生育を促進する作用があり、アスリートの場合は筋肉増強効果があるとされ、メキシコや中国のスポーツ選手から成分が検出されるケースが目立っている。現時点では5月5日のゴロフキン戦に影響があるのかどうかは不明だ。