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賞金トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」スーパーミドル級準決勝、WBC(世界ボクシング評議会)1位、WBO(世界ボクシング機構)2位カルム・スミス(27=英)対WBC35位ニーキー・ホルツケン(34=オランダ)の12回戦は24日(日本時間25日)、ドイツのニュルンベルクで行われた。WBA(世界ボクシング)スーパー王者ジョージ・グローブス(29=英)が待つ決勝に駒を進めたのは――。
ヘビー級並みの191センチという長身を誇るスミスが左ジャブを突いて好スタートを切った。ホルツケンも出遅れまいとして強打を振って出たが、主導権を握ることはできなかった。3回になるとスミスが鼻血を流し始めたが、左ジャブが機能してペースは掌握したままだった。高いKO率を誇るスミスだが、この日はリスクを小さく抑える策をとったようだ。中盤以降、ホルツケンは前に出ながら上下にパンチを散らして局面の打開を図ったが、実力で勝る相手を攻め崩すことはできなかった。やや消化不良の感はあったものの、スミスが左でホルツケンをコントロールして危なげなく勝利を握った。採点は117対111(二者)、118対110と大差がついた。
初めてドイツのリングに上がったスミスは24戦全勝(17KO)。WBSSの決勝に駒を進め、6月2日に英国でWBA(世界ボクシング)スーパー王者ジョージ・グローブス(英)と拳を交えることになった。インフルエンザで出場を辞退したユルゲン・ブレーマー(独)の代役を務めたホルツケンは14戦13勝(10KO)1敗。
前座には元WBA世界ミドル級暫定王者ドミトリー・チュディノフ(露)が出場、セルゲイ・カーミツキ(ウクライナ/ベラルーシ)とのスーパーミドル級8回戦で判定勝ちを収めた。採点は三者とも78対73だった。先月、45歳のロレンガ・モック(コンゴ民主共和国/デンマーク)に不覚の10回判定負けを喫していたチュディノフは、再起を飾るとともに通算戦績を25戦21勝(13KO)2敗2分に伸ばした。カーミツキは49戦31勝(14KO)15敗3分。
同じく前座には16年リオデジャネイロ五輪スーパーヘビー級銅メダリストのフィリップ・ウルゴビッチ(クロアチア)が出場してプロ第3戦を行い、ショーン・ターナー(アイルランド)に8回判定勝ちを収めた。80対72(二者)、79対73のスコアで勝利を飾ったウルゴビッチは4戦全勝(3KO)、ターナーは15戦12勝(8KO)2敗1無効試合。