海外情報 | 海外注目戦 | ランキング | TV・ネット欄 | 階級別特集 |
20日に元2階級制覇王者レイモント・ピーターソン(33=米)との戦いを終えたIBF(国際ボクシング)ウェルター級王者エロール・スペンス(28=米)が、次戦について「5月か6月にホームタウンの(米国テキサス州)ダラスで行いたい」という希望を口にしている。その先には同級WBA(世界ボクシング協会)スーパー王座とWBC(世界ボクシング評議会)王座を持つキース・サーマン(29=米)との統一戦が待っている。
スペンスはピーターソンに圧倒的な内容で7回終了TKO勝ちを収め、さらに評価を高めた。コンピュー・ボックスのデータによると、この試合でサウスポーのスペンスが放ったパンチは軽打、強打を合わせて526発で、そのうち31%に相当する161発がヒット。一方のピーターソンは158発撃ってヒット数は45に留まった(28%)という。戦績を23戦全勝(20KO)に伸ばし、120万ドル(約1億3300万円)を手にしたスペンスは試合後、「いまはまだパウンド・フォー・パウンド最強とはいえないかもしれないけれど、その方向に向かっていると思う。次は5月か6月、ダラスで戦いたい。年回3度は試合をしたいと思っている」と話した。
注目されるサーマンとの統一戦や下の階級から参入してくるテレンス・クロフォード(米)らとの対戦について、ディベラ・エンタテインメント社のルー・ディベラ・プロモーターは「クロフォード戦は条件次第といったところだが、それよりもサーマンとの試合の方が実現確率が高い。サーマンも戦いたがっているようだしね」と期待を持たせる発言をしている。
一方、プロ40戦で4度目の敗北(35勝17KO4敗1分)を喫したピーターソンは「スペンスの方が先に強いパンチを打ち込んできた。私よりも強かった」と王者の力量を認めた。報酬はスペンスの半額の60万ドル(約6650万円)だった。幼いころから弟のアンソニーとホームレス状態だったピーターソンの父親代わりも務めてきたバリー・ハンター・トレーナーが試合を止めたことに関しては「いつもバリーの判断を尊重している」と棄権に同意。そして、今後については「近いうちに考えなければいけない」と含みを持たせた。