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WBO(世界ボクシング機構)ライトヘビー級王座決定戦、元王者で現2位セルゲイ・コバレフ(34=露/米)、10位のビャチェスラフ・シャブランスキー(30=ウクライナ/米)の12回戦は25日(日本時間26日)、米国ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)のサブアリーナ、ザ・シアターで行われた。アンドレ・ウォード(米)に連敗して無冠になったコバレフは、そのウォードが引退して空位になった王座をつかむことができたのか。
〇セルゲイ・コバレフ(露/米)
2回2分36秒TKO
×ビャチェスラフ・シャブランスキー(ウクライナ/米)
12対1のオッズで圧倒的有利とみられていたコバレフだが、立ち上がりは相手の左を浴びて冷やりとするシーンもあった。しかし、初回半ばに右を決めてダウンを奪うと、あとは一方的にシャブランスキーを攻めつけた。この回終了間際、コバレフはコンビネーションでダウンを追加。2回開始前にはシャブランスキーにドクターのチェックが入ったが、試合は続行された。その2回、コバレフは右を浴びせてこの試合3度目のダウンを奪い、再開後、さらに連打でシャブランスキーをふらふらの状態に追い込んだ。ここでレフェリーが試合を止めた。1年ぶりの王座返り咲きを果たしたコバレフは34戦31勝(27KO)2敗1分、シャブランスキーは21戦19勝(16KO)2敗。
前座では同じライトヘビー級の世界ランカー対決、WBA(世界ボクシング協会)1位、WBC(世界ボクシング評議会)3位、IBF(国際ボクシング連盟)10位、WBO3位のサリバン・バレラ(キューバ/米)対WBA7位、WBC14位、IBF15位のフェリックス・バレラ(ドミニカ共和国)の10回戦は大荒れの試合になったが、サリバン・バレラが10回判定勝ちを収めた。初回に左を浴びてダウンを喫したサリバン・バレラだったが、その回のうちにダウンを奪い返して互角に戻す。厳しい状況のフェリックス・バレラは3回、6回、8回にローブローで計3点を失い、一方のサリバン・バレラも9回にローブローで減点された。採点は98対88、97対90、97対89の大差でサリバン・バレラの手が挙がった。サリバン・バレラは22戦21勝(14KO)1敗、フェリックス・バレラは17戦15勝(13KO)2敗。