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WBA(世界ボクシング協会)ヘビー級レギュラー王座決定戦、2位アレクサンデル・ウスティノフ(40=ベラルーシ/露)対4位マヌエル・チャー(33=レバノン/独)の12回戦は25日(日本時間26日)ドイツのオバーハウゼンで行われた。昨年7月にルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)が剥奪されて以来、16ヵ月ぶりにWBA王座保持者となったのは身長202センチの巨漢ウスティノフか、それとも数々の挫折を乗り越えたチャーか。
新レギュラー王者にマヌエル・チャー
〇マヌエル・チャー(レバノン/独)
12回判定(3対0)
×アレクサンデル・ウスティノフ(ベラルーシ/露)
前日計量で279ポンド(約126.5キロ)だった巨漢のウスティノフが前進し、230ポンド(約104.3キロ)のチャーが足をつかいながら様子をみる展開でスタート。2回、左目上をカットしたチャーだが、7回には左フックでウスティノフをふらつかせて優勢をアピールした。8回、チャーは左フックで値千金のダウンを奪い、前のラウンドに続いて貴重なポイントを奪った。これが決め手となり、チャーが115対111、116対111、115対112のスコアで勝利を得た。昨年9月以来の試合で世界王座を射止めたチャーは35戦31勝(17KO)4敗。WBAから、3年4ヵ月も試合をしていない3位のフレス・オケンド(プエルトリコ)との防衛戦を義務づけられている。12月22日までに交渉が成立しない場合は興行権入札が行われる。敗れたウスティノフは36戦34勝(25KO)2敗。なお、WBAのヘビー級にはスーパー王者としてアンソニー・ジョシュア(英)が君臨している。