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WBC(世界ボクシング評議会)ヘビー級タイトルマッチ、王者デオンタイ・ワイルダー(31=米)対挑戦者同級8位ジェラルド・ワシントン(34=米)の12回戦は25日(日本時間26日)、米国アラバマ州バーミンガムのレガシー・アリーナで行われた。同イベントではIBF(国際ボクシング連盟)スーパーウェルター級王座決定戦、2位のトニー・ハリソン(26=米)対ジャーレット・ハード(26=米)も行われた。
〇デオンタイ・ワイルダー(米)
5回1分45秒TKO
×ジェラルド・ワシントン(米)
〇ジャーレット・ハード(米)
9回2分24秒TKO
×トニー・ハリソン(米)
身長2メートルほどの大男同士の試合は比較的静かなスタートとなった。ワシントンはパンチを上下に散らすなど相手を研究した戦いぶりで、まずは上々の出だしといえた。しかし、ワイルダーが4回から圧力を強めて出ると守勢にまわることになった。
5回、ワイルダーは右ストレートでチャンスをつかみ、左フックをフォローしてダウンを奪った。ワシントンは立ち上がったが、そこにワイルダーが連打。ここまでとみたレフェリーが割って入り試合は終わった。4回までのスコアはジャッジひとりが39対37でワイルダー優勢だったが、二者は38対38のイーブンと採点していた。5度目の防衛に成功したワイルダーは38戦全勝(37KO)、ワシントンは20戦19勝(12KO)1敗1分。
スーパーウェルター級王座決定戦も、両者が様子うかがいに徹したため序盤は静かな展開だった。徐々にパワーで勝るハードが圧力をかけ、ハリソンが迎え撃つパターンになった。7回からハードがプレッシャーを強め、8回にはハリソンにダメージを与えた。迎えた9回、ハードが右でダウンを奪うと、立ち上がったハリソンはマウスピースを吐き出してしまった。これをみたレフェリーはハリソンに続行の意思と体力がないと判断、ハードの勝利を告げた。ハードは20戦全勝(14KO)、ハリソンは26戦24勝(20KO)2敗。