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2月25日に米国アラバマ州バーミンガムのレガシー・アリーナでデオンタイ・ワイルダー(31=米)の持つWBC世界ヘビー級王座に挑む同級12位アンドレイ・ワウルジク(29=ポーランド)陣営が、「試合では何が起こるか分からない」と番狂わせを示唆している。
デオンタイ・ワイルダー
ワウルジクは34戦33勝(19KO)1敗の戦績を残しており、13年5月にはアレクサンデル・ポベトキン(露)の持つWBA王座に挑んだ経験も持っている(3回TKO負け)。その後は6連続KO勝ちで再び大舞台に上がるチャンスをつかんだ。オッズでは41対1で王者有利という数字が出ているが、ワウルジクの陣営は「ボクシングは予測の難しいスポーツだ。思いがけないことも頻繁に起こる。ワウルジクはボクシング史に名を刻むチャンスを得た」と話しており、番狂わせを期待している。同じポーランド出身のクシシュトフ・グロワキ(前WBO世界クルーザー級王者)、クシシュトフ・ウロダルチク(元IBF&WBC世界クルーザー級王者)、そして1年前にワイルダーに挑んだアルツール・スピルカ(ポーランド)のトレーナーを務め、ワウルジクの指導もしているフィオドール・ラピン・トレーナーは「ワイルダーはイベンダー・ホリフィールド(米=元世界ヘビー級王者)のような完璧な選手ではない。彼はいくつもミスを犯す」と付け入る点があることを強調している。たしかにワイルダーはラフだが、37戦全勝(36KO)の驚異的なKO率を誇るパワーにどう対処するのか見ものだ。