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IBF世界ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(27=英)と、元WBA、IBF、WBO王者ウラジミール・クリチコ(40=ウクライナ)の対決が来年4月29日、既報のとおり8万人の収容能力を持つ英国ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われることになった。試合決定の報を受け、両選手が抱負を口にしている。
ウラジミール・クリチコ
ジョシュアは10日にエリック・モリナ(英)を3回TKOで一蹴、IBF王座の2度目の防衛を果たし、12年ロンドン五輪で金メダルを獲得後にプロ転向してから18連続KO勝ちをマーク。クリチコ戦はIBF王座のV3戦であると同時にWBAのスーパー王座の決定戦も兼ねるため、勝てば2団体王者となる。それだけにジョシュアは「もうひとつのステップを駆け上がり、このスポーツの伝説の人と戦うには絶好のタイミングだと思う。リングに上がって勝つために準備はできている。歴史に名を刻むときがきた」と意気込んでいる。
これに対し10日の試合をリングサイドで観戦し、試合後にはリンに上がってジョシュアと言葉を交わしたクリチコは15年11月を最後に実戦から遠ざかっており、今度の大舞台が1年5ヵ月ぶりの試合となる。2年前にスパーリングで手合わせしたこともあるジョシュアに挑む元96年アトランタ五輪王者は「世界中のファンが試合を楽しみにしている。挑戦者としてリングに上がるのは10年ぶりとなる。私は若い世代の最高の王者と戦う。基本的に経験は若さに勝るものだ。挑戦の準備はできている」と、こちらも意欲をみせている。68戦64勝(53KO)4敗。なお、両者揃っての正式発表会見は15日に予定されている。