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IBF世界ヘビー級タイトルマッチ、王者アンソニー・ジョシュア(27=英)対同級8位の挑戦者エリック・モリナ(34=米)の12回戦は10日(日本時間11日)、英国マンチェスターのマンチェスター・アリーナで行われた。17戦全KO勝ちのジョシュアがV2を果たしたのか、それともモリナが大番狂わせを起こしたのか。また、セミではWBC世界ヘビー級挑戦者決定戦も行われた。
〇アンソニー・ジョシュア(英)
3回2分2秒TKO
×エリック・モリナ(米)
リングサイドで元WBA、IBF、WBO王者のウラジミール・クリチコ(ウクライナ)が控えるなかで試合はスタート。スピードで勝るジョシュアは早々から左ジャブを飛ばして主導権を握ってモリナを煽る。1年半前、WBC王者デオンタイ・ワイルダー(米)に挑戦したときは3度のダウンを喫しながら9回まで粘ったモリナだが、この日はなかなか反撃の糸口を見つけられない。ジョシュアの一方的な展開のまま試合は3回に突入。ここでジョシュアの切り札、右ストレートが命中し、モリナがダウン。ダメージを感じさせながらも立ち上がったモリナだが、すぐにジョシュアが連打を見舞うとレフェリーが割って入った。2度目の防衛に成功したジョシュアは18戦全KO勝ち、モリナは29戦25勝(19KO)4敗。
3回2分2秒TKO
×エリック・モリナ(米)
リングサイドで元WBA、IBF、WBO王者のウラジミール・クリチコ(ウクライナ)が控えるなかで試合はスタート。スピードで勝るジョシュアは早々から左ジャブを飛ばして主導権を握ってモリナを煽る。1年半前、WBC王者デオンタイ・ワイルダー(米)に挑戦したときは3度のダウンを喫しながら9回まで粘ったモリナだが、この日はなかなか反撃の糸口を見つけられない。ジョシュアの一方的な展開のまま試合は3回に突入。ここでジョシュアの切り札、右ストレートが命中し、モリナがダウン。ダメージを感じさせながらも立ち上がったモリナだが、すぐにジョシュアが連打を見舞うとレフェリーが割って入った。2度目の防衛に成功したジョシュアは18戦全KO勝ち、モリナは29戦25勝(19KO)4敗。
試合後、エディ・ハーン・プロモーターはクリチコをリング上に招き入れると、ジョシュア対クリチコ戦を来年4月29日、英国ウェンブリー・スタジアムで行うことを公表した。試合にはジョシュアの持つIBF王座と、空位のWBAスーパー王座がかけられることになるという。
セミではWBC世界ヘビー級挑戦者決定戦が行われ、WBC10位のディリアン・ホワイト(ジャマイカ/英)がWBCとIBFで11位、WBAで13位にランクされるディレック・チゾラ(ジンバブウェ/英)に2対1の12回判定勝ちを収めた。この試合はホワイトの持つ英国王座もかかる予定だったが、試合3日前の会見時にエキサイトしたチゾラが机を持ち上げて投げ飛ばすなどの蛮行に及んだため無冠戦に変更され、この試合後にチゾラに2年間の出場停止処分が下された経緯がある。そういった意味でも注目度の高かった試合だった。チゾラが前進し、ホワイトがカウンターを狙うパターンで始まった試合は、中盤になるとチャンスとピンチが交互に訪れるスリリングな展開に。しかし、終盤に入るとチゾラの疲労の色が濃くなり、それに乗じてホワイトがポイントを拾った。採点はひとりのジャッジが115対114でチゾラの勝利につけたが、残る二者は115対113、115対113でホワイトを支持した。ホワイトは21戦20勝(15KO)1敗。この1敗は1年前にジョシュアに喫したもの。なお、WBC王者デオンタイ・ワイルダー(米)に対しては、17日にロシアで行われる暫定王座決定戦の勝者が最優先で対戦する権利を持つことになっており、ホワイトはその次の優先的挑戦者ということになる。この試合を最後に2年間は試合出場ができないチゾラは33戦26勝(18KO)7敗。