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村田諒太(30=帝拳)の世界前哨戦も組み込まれた上海興行の『THE RETUN OF THE KING』では、タイトルどおり中国の拳王ゾウ・シミン(中国)の再起戦がメインイベント。空位のWBOインター王座をかけて行われたこのビッグイベントで、ゾウはナタン・サンタナ・コウチーニョ(ブラジル)に8回TKO勝ちを収めた。
ボクシングに熱狂する上海
「オオオオオッ」
前座試合のインターバル中に控え室のゾウ・シミンが映し出されるたびに、会場は大きく揺れるようだった。
前座試合のインターバル中に控え室のゾウ・シミンが映し出されるたびに、会場は大きく揺れるようだった。
プロ転向後の本土初上陸
リング外でも注目度の高い国民的英雄は、大観衆に見守られる中で、コウチーニョにスピーディなストレートパンチをヒットさせていく。これまでであれば、パワー不足で空回りというのがプロ転向後のゾウだったが、今回は、コウチーニョを何度もコーナーに詰め、ディフェンスを崩していく。たまらず攻撃がラフになるコウチーニョに、観客は痛烈なブーイングを浴びせた。
興行に現地ファンも大満足
「ジャーヨ(頑張れ)、ゾウ・シミン!」
何度も始まるそんなコールもむなしく、このまま国民的英雄は倒しそびれてしまうのか。そんな予感も強まってきた後半の8回、ゾウが連打に勢いを増させたところで、レフェリーが試合をストップ。勝者がコーナーに登って雄叫びをあげたこのときは、壮大な上海興行が成功に終わった瞬間でもあった。
何度も始まるそんなコールもむなしく、このまま国民的英雄は倒しそびれてしまうのか。そんな予感も強まってきた後半の8回、ゾウが連打に勢いを増させたところで、レフェリーが試合をストップ。勝者がコーナーに登って雄叫びをあげたこのときは、壮大な上海興行が成功に終わった瞬間でもあった。
中国市場が見逃せなくなる!