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元世界4階級制覇王者ロイ・ジョーンズ(46=米)は12月12日、ロシアの首都モスクワで元WBO世界クルーザー級王者エンゾ・マカリネリ(35=英)と対戦することになった。主催者側は「WBA世界クルーザー級スーパー王座決定戦」と発表したが、WBAはこれを否定している。
ロイ・ジョーンズ(右)
ロシアのブラッド・フルノフ・プロモーターと英国のフランク・ウォーレン・プロモーターが28日に発表したものだが、WBAのヘルベルト・ヘスス・メンドサ副会長は「認めるわけにはいかない」と否定。それもそうだろう、ジョーンズは過去の実績は顕著なものがあるが、すでに46歳。最近の4年間こそ二線級を相手に8連勝(5KO)だが、その前は3連敗だった。トップ戦線から退いて久しいのだ。マカリネリも08年3月にデビッド・ヘイ(英)との3団体統一戦で2回TKO負けを喫してからは17戦12勝(11KO)5敗と目立った数字を残してはいない。5敗はすべてKOによるもので、打たれ脆さは致命的とみられている。峠を過ぎた元王者対決としては成立するカードだが、スーパー王座の決定戦としては無理がある。いまや何でもありの印象が強いWBAだが、さすがにこれは認めるわけにはいかなかったようだ。