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WBA、IBF、WBO3団体統一世界ヘビー級王者ウラジミール・クリチコ(39=ウクライナ)対ブライアント・ジェニングス(30=米)のタイトルマッチ12回戦は25日(日本時間26日)、米国ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)で行われた。
〇ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)
12回判定(3対0)
×ブライアント・ジェニングス(米)
12回判定(3対0)
×ブライアント・ジェニングス(米)
身長と体重で勝るクリチコはいつものように左ジャブを突いて相手をコントロール、まずまずのスタートを切った。しかし、中盤に入って挑戦者が積極的に仕掛けて出ると、これまたいつものようにクリンチで相手の攻撃を寸断。ジェニングスにも王者を攻略するだけのパワーと策がなく、MSGに詰めかけた1万7000人超の観客はストレスを抱えながら戦いを見守ることになった。10回、クリチコはホールドの反則で減点1を科されたが、それが勝負に大きな影響を及ぼすことはなかった。採点は116対111が二者、もうひとりは118対109の大差でクリチコの勝利を支持した。集計によるとクリチコは545発を繰り出し144発をヒット。そのうちの383発は左ジャブだったという。ジェニングスは376発を放ち、110発をヒットしたと報じられている。クリチコは06年4月にIBF王座を獲得後、これで18度目の防衛に成功したことになる。67戦64勝(53KO)3敗。ジェニングスは20戦目で初黒星(19勝10KO1敗)となった。クリチコの次戦は9月に計画されており、相手にはタイソン・フューリー(英)の名前が挙がっている。
この日のアンダーカードにはウェルター級のホープ、サダム・アリ(米)が登場、フランシスコ・サンタナ(米)に100対90、97対93(二者)の10回判定勝ちを収めた。08年北京五輪出場の実績を持つアリは22戦全勝(13KO)、サンタナは27戦22勝(11KO)4敗1分。