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27日(日本時間28日)、メキシコのチアパス州トゥストゥラ・グティエレスではNABO北米スーパーウェルター級タイトルマッチ、王者オマール・チャベス(24=メキシコ)対ラモン・アルバレス(28=メキシコ)という、世界王者経験者の兄弟対決が行われた。
初回はアルバレスの左フックと右フック、チャベスの右ストレートがヒットしたが、ややアルバレスが優勢。アルバレスは最近の試合のなかでは調子がよく、スピードに乗った左フックや右ストレートのコンビネーションでチャベスを攻め立てた。3回には右アッパーのカウンターでチャベスの腰を揺らすなど、ほぼ思いどおりに試合を支配していった。5回、アルバレスは単発ながらチャベスのパンチをもらうが、流れそのものを束なすことはなかった。終盤になって余裕が出たアルバレスは連打でチャベスを追い立てた。最終回、逆転KOを狙うチャベスは、元世界3階級制覇王者の父親の檄を受けてコーナーを出る。疲労の色が濃いアルバレスに振りの大きなパンチをヒット。会場は「ラモン!」「チャベス!」と声援が分かれるなかでゴングが鳴った。採点は96対94(二者)、98対92の3-0でアルバレスの手が挙がった。NABO新王者アルバレスは26戦20勝(12KO)4敗2分、チャベスは36戦32勝(22KO)3敗1分。