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9日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ&DANGAN」では2つの日本タイトル戦が行われた。初めに「日本ミニマム級タイトルマッチ」では、初防衛戦となる王者・大平剛(花形)が、指名挑戦者・岩橋裕馬(森岡)と激突。試合後の両者に話を聞いた。
判定はスリップだが・・・
大平は、スピードで仕掛ける岩橋に右フック、左ストレートを合わせ、2Rには先手も奪う。岩橋は、3Rに右のカウンターを合わせ大平の膝をつけるが、これはスリップと判断。大平はこのカウンターを続けて被弾するも、下がることなく逆に左ボディ、右フックで対抗。次第にスピードとカウンターの岩橋、パワーとコンビネーションの大平とシーソーゲームの様相を呈すなか、5Rの途中採点は王者が48-47,48-47,49-46の3-0でリード。採点を聞き、より好戦的に攻め出した大平に対し、岩橋は多少の被弾もペースを変えず、ガードを固めて右の一発狙いでプレスをかける。終盤は互いに有効打を奪い、スリリングな展開に。9R終了間際と最終10Rに岩橋の右が決まりピンチとなった大平だが、持ちこたえ終了のゴング。大平が判定2-0勝ちで岩橋の2度目の日本王座挑戦を阻み、初防衛に成功した。
悔しさを滲ませる岩橋
控え室に戻った岩橋は「最初に当てられペースを取りに行けなかった。もっと早い段階から当てていければよかった。判定としてはこんなもんだと思う」と試合を振り返った。大平について岩橋は「もっと打ってくると思ったが、思ったほど打ってこなかった。カウンターを狙っていると分かったし、出鼻をくじかれてしまった」明かした。最後に岩橋は「ゆっくり休んでから、また練習してきたいと思います」と話会見は終了した。
初防衛した大平。次の目標はー
初防衛に成功した大平は「10ラウンド戦うのは慣れているが、最終ラウンドのピンチを凌げたのは良かったと思います」と笑顔を見せ「岩橋選手は上手かったが、イメージしていたより戦いやすかった。途中採点で勝っていたので、相手が出てきてくれて、そこを迎え撃てた。でも最終ラウンドは効きましたね」と苦笑い。この試合について大平は「30点です。自分の中ではピンチを凌げたので70点ですかね」と明かした。所属する花形ジムの花形会長は、「防衛戦としてはうまくやったと思う。チャンピオンとしてはまだこれから」と厳しい内容ながら笑顔で話した。
喜びの花形陣営