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[試合結果]2014.6.1

フロッチVSグローブスU

 カール・フロッチ(36=英)対ジョージ・グローブス(26=英)の再戦が31日(日本時間6月1日)、英国ロンドンのウェンブリー・スタジアムに8万人の大観衆を集めて行われた。フロッチの持つWBA、IBF世界スーパーミドル級王座をかけた両者の対決は昨年11月に続いて2度目のこと。前回はフロッチが劇的な9回逆転TKO防衛を果たしたが、リマッチは――。
○カール・フロッチ(英)
 8回2分34秒KO
●ジョージ・グローブス(英)
 フロッチ有利ながらオッズが11対8と接近していたように、今回も接戦となった。上々のスタートを切ったのは挑戦者のグローブスだった。左ジャブで王者を煽り、攻勢を印象づける。半年前の初戦ではいきなり初回にダウンを喫しているフロッチは、やや慎重な出だしにみえた。王者が攻勢に出始めたのは3回だった。5回にはさらにペースを上げて主導権を掌握し、6回にもグローブスを追い立てた。その都度、グローブスもパンチを返し、試合は初戦に劣らぬスリリングなものになった。7回、再び流れが変わる。グローブスが左フック、右フックをヒットしてフロッチを脅かしたのだ。8万人の大観衆の興奮は最高潮に近づいていった。こうして迎えた8回、ドラマチックな終幕が待っていた。フロッチが挑戦者をロープに追い詰め、左フックから右クロスを叩きつけるとグローブスは痛烈なダウン。レフェリーはカウントを途中で止めて試合が終わったことを告げた。公式結果は8回2分34秒KOとアナウンスされた。
 返り討ちにするとともに4度目の防衛を果たしたフロッチは「いくつもの世界戦を経験してきたが、いまが自分のキャリアのなかで最高の瞬間だと思う。ジョージ(グローブス)はこれまで戦った相手のなかで一番強かった」と興奮を隠せない様子だった。35戦33勝(24KO)2敗。しばらくは家族と一緒に休養したいという希望を持っているが、近い将来、米国ラスベガスのリングに上がりたいとも話している。敗れたグローブスは21戦19勝(15KO)2敗。「残念だ…スコアでは自分がリードしていたと思う。もっと強く、もっとスケールアップして戻って来る。そして次のチャンスを待つよ。おめでとうカール(フロッチ)」と敗北を受け入れていた。

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