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[試合結果]2014.6.1

ベチェカVSドネア

 WBA世界フェザー級スーパー王者のシンピウェ・ベチェカ(33=南ア)対元世界4階級制覇王者ノニト・ドネア(31=比/米)のタイトルマッチ12回戦は31日、中国特別行政区マカオのベネチアン・リゾート、コタイ・アリーナで行われた。ドネアが史上7人目の5階級制覇を成し遂げたのか、それとも「V12(12気筒の高性能エンジン)」の異名を持つベチェカが意地をみせたのか。
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○ノニト・ドネア(比/米)
負傷判定(5回開始時)
×シンピウェ・ベチェカ(南ア)
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 8000人の観客が固唾をのむなか試合は始まった。圧力をかけ合う緊迫したスタートとなった。初回終盤、バッティングでドネアの左目上が切れ、後頭部に浴びたパンチで座り込むなど波乱含みとなった。2回、ドネアの傷をドクターが診断したが、試合は続行。ドネアは右ストレートを狙うが届かない。バッティング後に再びドクターのチェックが入るなど、ドネアの傷は大きなハンディキャップになりつつあった。3回、ドネアは攻勢に出たが、ベチェカは慌てずに対応。なおも圧力をかけるドネアは右を繰り出してスーパー王者を脅かしたが、ラウンド終盤にはベチェカも右を返した。4回、打ち合いのなかでドネアが右から左フックをヒット、ダウンを奪った。再開後、ドネアは狙いすぎたか振りが大きくなり、さらにドネア自身がドクター・チェックを要請したためいったん試合は中断。このときは続行されたが、次のラウンド開始時に続行不能と判断され試合は終了。勝負はジャッジの採点に委ねられることになった。
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 集計された5回を含む採点は、三者とも49対46でドネアが優勢だったため、当人にとっても不本意なかたちで史上7人目の5階級制覇王者が誕生した。
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 勝利を収めながらもまったく笑顔をみせずにリング上のインタビューに応じたドネアは、「みなさん、こんなかたちで終わり申し訳ない」と、まずファンに詫びた。そして「1ラウンドから血が目に入り見えなかった。見えないと言うと止められてしまうので見えると言っていた。ダウンは奪ったが反省点の多い試合だった。自分でも納得できないし、必ず再戦する。まだ、この仕事は終わっていない」と続けた。35戦33勝(21KO)2敗。敗れたベチェカは「(出血は)バッティングではないと思う。彼のパワーは分かっていたこと。だから決して侮ってはいなかった。結果にはがっかりしている」と、こちらも不完全燃焼の様子だった。29戦26勝(15KO)3敗。

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