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ウェルター級の世界王座統一戦、WBC王者フロイド・メイウェザー(37=米)対WBA王者マルコス・マイダナ(30=亜)の12回戦は3日(日本時間4日)、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで行われた。今年上半期で最注目ともいえる今回の試合、5階級制覇の実績を持つスーパースターが連勝を46に伸ばしたのか、それとも「南米のハンマー」マイダナが歴史的大番狂わせを起こしたのか――。
フロイド・メイウェザー
○フロイド・メイウェザー(米)
12回判定(2対0)
●マルコス・マイダナ(亜)
12回判定(2対0)
●マルコス・マイダナ(亜)
苦戦を許したメイウェザー(右)
マイダナが低く構えて飛び込むチャンスをうかがい、メイウェザーが様子をみるという展開で始まった。初回半ば、マイダナが強引に左右を振るとメイウェザーは懸命に防御。そんななかでもWBC王者は上下にパンチを打ち返した。警戒の色を強めたのかメイウェザーは2回、両ガードを上げてスタート。これにかまわずマイダナはロープに押し込んで左右を強振して脅かす。メイウェザーが左ボディブローを突き刺すとマイダナは仕切り直しのため距離をとった。
3回、前に出て来るマイダナに対しメイウェザーは左をボディに伸ばして牽制。わずかに気にした様子をみせたマイダナだが、すぐに前進を再開してWBC王者をロープに追い込んだ。しかし、パンチの数の割に有効打は多くはなかった。スリリングな攻防は続いたが、徐々にメイウェザーの可動範囲が広くなっていった。この回、メイウェザーはバッティングで珍しく右目上をカットした。
3回、前に出て来るマイダナに対しメイウェザーは左をボディに伸ばして牽制。わずかに気にした様子をみせたマイダナだが、すぐに前進を再開してWBC王者をロープに追い込んだ。しかし、パンチの数の割に有効打は多くはなかった。スリリングな攻防は続いたが、徐々にメイウェザーの可動範囲が広くなっていった。この回、メイウェザーはバッティングで珍しく右目上をカットした。
フロイド・メイウェザー
5回、マイダナの右の効果があったのかメイウェザーの動きが止まったが、カウンターを警戒してかマイダナも序盤ほど強引には出られなかった。マイダナは前に出て距離が詰まると頭をつけて左右を強振。メイウェザーは右アッパーや右ストレートなどで応戦し、有効打で勝る。WBA王者が果敢に前進、メイウェザーが迎撃するパターンのまま試合は進んだ。
9回、メイウェザーは右を再三ヒット、ボディにもパンチを散らしてはっきりと優勢を印象づけた。10回、メイウェザーは足をつかいながら相手をコントロール、動きが単調になったマイダナにワンツーを浴びせてポイントをゲットした。終盤に入ってもマイダナの左右はパワフルではあったが、前半に比べると数は激減した。最終回、再び突進して左右の強打を振ったマイダナだが、逆にメイウェザーに迎え撃ちされた。
9回、メイウェザーは右を再三ヒット、ボディにもパンチを散らしてはっきりと優勢を印象づけた。10回、メイウェザーは足をつかいながら相手をコントロール、動きが単調になったマイダナにワンツーを浴びせてポイントをゲットした。終盤に入ってもマイダナの左右はパワフルではあったが、前半に比べると数は激減した。最終回、再び突進して左右の強打を振ったマイダナだが、逆にメイウェザーに迎え撃ちされた。
採点表
採点はひとりが114対114のイーブンだったが、残る二者は117対111、116対112でメイウェザーを支持していた。96年のプロデビューからの連勝を46(26KO)に伸ばしたメイウェザーは、WBCに加えWBA王座も手に入れた。リング上でマイクを向けられた統一王者は「厳しい試合だった。エキサイティングな試合を見せられたと思う。マイダナはタフで勇敢だった。リマッチ? みんなが見たいならやるよ」とコメント。善戦しながら敗れたマイダナは「もちろん自分が勝ったと思った。メイウェザーはもっと男らしく勇敢に戦うべきだったと思う。彼が主導権を握ったラウンドもあったが、ほとんどは私が掌握していたはず。でも仕留めることはできなかった。リマッチ? 私が勝っていたのだから、やらせてやってもいいよ」と、まるで勝者のようだった。39戦35勝(31KO)4敗。