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10日、後楽園ホールでは「ボクサーズナイト&ホープフルファイト」のメインイベントとして、日本フライ級タイトルマッチが行われた。初防衛戦をとなった、王者・村中優(F赤羽)が、同級1位・黒田雅之(川崎新田)と激突。強者が鎬を削るフライ級世界戦線に名乗りを挙げたのは…
初防衛に成功
超満員の後楽園ホールで行われた日本フライ級タイトルマッチ。1R、黒田は距離を保ちながらジャブ、左フックを効かせるが、村中は左ボディからの右、そしてコンビネーションをヒットさせる。息の詰まる攻防が繰り広げられたが、徐々に王者・村中の有効打が上回る。5R、村中は左フックで黒田をとらえ仕留めにかかるが、黒田は耐え抜き反撃に出た。途中採点は48-47,49-47,49-47の3-0で王者・村中がリード。後半に入っても接近戦優位の村中が手数で勝るが、黒田もワンツー、フックで反撃。村中は、何度も倒しに行くが、その度に黒田が持ち堪えた。最終10R、前に出た黒田が遂に村中の右ストレートでキャンバスに尻を付ける。立ち上がり反撃を試みるが、村中の右が再び決まったところでレフェリーが試合を止めた。
ボクシングが好きだ
控室に戻った黒田は「自分のいたらなさと相手が強かった結果です」と完敗を認めた。試合内容について「左をついていく作戦だった。終始、自分では対処できているつもりだったが、採点をみる限り見栄えが悪かったんだと思う。最終ラウンドに連打で倒されて、自分にダメージが蓄積してたと感じました」と明かした。村中について黒田は、「コンパクトにタイミング良く打ってくる良い選手でした」と敬意を表した。最後に黒田は「僕自身ボクシングが好きなので、これからもチャンピオンを狙っていきたいです」と決意を語った。
新田会長は、「村中選手は、また強くなったなと感じましたね。距離をキープしていくつもりだったが、結果的に向こうの土俵になってしまった」と振り返った。
新田会長は、「村中選手は、また強くなったなと感じましたね。距離をキープしていくつもりだったが、結果的に向こうの土俵になってしまった」と振り返った。
採点表を確認
「今回は通過点と言われていたので、絶対に通過させないと思っていました」。王者の意地を見せた村中は、「もう少し距離が遠いと思っていたが、ジャブが意外に当たったし効いてきたのが分かった。拳は硬かったが効いたのはなかった。気持ちの余裕もあったし、時計を見る余裕もあった。ただ、最後は疲れてましたね。早く止めて欲しかったです」と試合を振り返った。今後について「世界との差はまだまだあります。1つ、2つ、まだ無駄があります」と語った。
川島会長は、「もちろん世界は狙うが、一歩ずつ確実に登っていきたい」と慎重な姿勢をみせた。
川島会長は、「もちろん世界は狙うが、一歩ずつ確実に登っていきたい」と慎重な姿勢をみせた。
あわてずに世界へ