井上尚、オーラは感じない

　6日(日)大田区総合体育館開催のダブル世界戦で、プロ6戦目での世界王座に挑戦する井上尚弥(20=大橋)が、WBC世界ライトフライ級王者のアドリアン・エルナンデス(メキシコ)と3日、都内で予備検診に臨んだ。
　体温は37.2度と少し高めの王者だったが、「気候はまったく問題はない。コンディションも良い状態に仕上がっている。素晴らしい試合を見せられるだろう」と不安を拭い、7年ぶりに日本で試合ができて嬉しいと報道陣にリップサービスした。

　また、事前発表の身長173cmが今回の検診で10cm低かったことについて「前回測った人間が間違えていただけ」と弁明。井上の印象については「ビデオで見た限りスピードがあって強い選手」と評価した。

　その井上は精悍な顔つきで会見に臨み、ほぼ同じ身長について「最初の情報よりやり易くなった。(エルナンデスに)王者のオーラはない」とバッサリ切り捨て、「必ずチャンピオンになって記録を作る」と日本記録更新となる6戦目での世界奪取に並々ならぬ意欲を見せた。

　大橋秀行会長も「最高に仕上がっている。リーチも6cm長いと今日初めて知った。改めて勝利を確信した」と新王者誕生を断言した。

■検診結果
アドリアン・エルナンデス
身長:162.0cm
胸囲:83.5cm
リーチ:163.0cm
血圧:107/56mm/Hg
脈拍:44/min
体温:37.2℃