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24日、OPBF東洋太平洋フェザー級王者の天笠尚(28=山上)が、指名挑戦者の1位、ビンビン・ルフィーノ(32=比国)を迎え、初防衛戦に臨んだ。世界前哨戦とも銘打たれた今回の試合、はたして天笠は世界の扉を開くことができたのか――。
初防衛に成功
長身の天笠に比べ頭ひとつ小さい左構えのルフィーノは、距離を潰すべくジャブ、左ストレートで果敢に飛び込んだが、荒っぽさも目立つ。バッティングも多く、やりづらい相手に苦戦していた天笠は、3Rの打ち合いで右を効かせ2度のダウンを奪うが、その後は中々攻撃に移れず前半が過ぎてしまう。それでも7R、再びルフィーノの顔面を右で捉え出した天笠は、続く8Rに右を直撃させレフェリーストップを呼び込んだ。
勝利にも満足せず
初防衛戦をTKOでクリアした天笠だが、リング上のインタビューでは「退屈な試合をしてしまった。まだまだ勉強不足です。もっと良い試合をして、ファンが納得する形で世界に行きたい」と反省。世界の扉を開けることはできなかった。
ストップに不満
敗れたルフィーノは「効いたパンチはあったが、最後はまだ行けた」とストップには不満を漏らしたが、「背の高い相手に行くしかなかった。思った通りにできなかったので負けた。強いチャンピオンだった」と天笠の強さを認めた。
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控え室に戻った天笠は、相手の頭もかなり当たっていたようで、右眉のあたりが大きく腫れていた。「今までで一番強烈なパンチでビビッてしまい、行くところで行けなかった。もっと手数を出して相手を動かさないとダメ」とうな垂れると、山上会長も「ボクシングが堅い。もっと丸くなれ。天笠ならそれができる」と発破をかけていた。
意義のある戦い
課題しか残らなかったようだが、それでも指名試合の初防衛戦、苦手とするサウスポー、荒々しいフィリピンファイターと不安材料の多いなかで相手を倒したのは評価できる。今日の課題を糧にし次戦、世界が見える内容に期待したい。なお、山上会長はV2戦を6月頃と希望した。