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[試合後会見]2014.2.2

石本、年内にタイトル戦希望

 昨年4月に中国マカオで元WBO王者のウィルフレド・バスケス・ジュニア(プエルトリコ)からダウンを奪い、判定勝ちの金星を上げた石本康隆(32=帝拳)。現在はWBAを除く世界3団体にランクインし、日本、東洋太平洋タイトル挑戦にもっとも近い選手として、1日の後楽園ホールでプロ30戦目の試合に臨んだ。
左ボディで組み立てた
 「毎試合がタイトルへ向けてのアピール」と話す石本はこの日、インドネシア・スーパーバンタム級6位のズン・リンダム(26=15戦11勝5KO3敗1分)とスーパーバンタム級(122ポンド)より重い124ポンド契約で対戦。1R、体前面をガードで覆うベタ足のリンダムに対し、石本は横っ腹を叩き、上にはワンツー、フックと早くも攻勢に出る。石本の左ボディで体を曲げたリンダムは効いてないと虚勢を張るも、顔は明らかに苦痛に歪み、右フック、アッパーでロープに詰められると最後はワンツー、フックの連打を浴びダウン。10カウントが数えられた。
試合後の石本
 汗をかく間もなく終わった試合に石本は「1ラウンドKOは初めて」と喜んだが、「早く終るにこしたことはないが、タイトル戦で今日みたいなボクシングはできない。もっと自分のスタイルを高めていきたい」と来るべき一戦に向けて気を引き締めた。
和氣がターゲットか
 日本王座か東洋太平洋王座か、気になるのはその照準だが石本は「チャンスがあればどちらでも。でもやっぱり東洋ですかね、サウスポーは得意なんですよ」と、かつて4年前に対戦し判定で下した東洋太平洋王者のサウスポー、和氣慎吾(古口)への挑戦希望をほのめかした。「希望は年内?」の問いに「そうですね。もう年なので…」と冗談めかしてもいたが、「準備は万全」とその日を心待ちにする顔があった。

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