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井岡ジム第3の男、中谷正義(24)が聖地・後楽園ホールで東洋太平洋ライト級王者・加藤善孝(29=角海老宝石)に挑む。昨年の大晦日、3度目の防衛を果たしたWBA世界ライトフライ級チャンピオン井岡一翔の勢いそのままに、井岡ジムにベルトを持ち帰ると鼻息が荒い。7日、試合を4日後に控えた中谷に現在の心境をきいた。
順調な仕上がり
7日午後6時、ジムに現れた中谷のこの日は「練習お願いします」という大きな挨拶から始まった。キャリアでは5倍を超える王者に対して「キャリアは特に気にならないですね。こちらもアマチュア歴がありますし、練習の内容の濃さは全然違うと思います」と、ボクサーのプライドが見え隠れする。「僕は人にも言われますけどセンスがある方やと思います。その上で内容のある厳しい練習を積み重ねてきたので自信あります」と日々重ねてきた鍛錬がこの若武者の言葉を裏付けする。「井岡ジムには井岡一翔、宮崎亮、そして中谷正義がいると世間に言わせたい」と、清々しいばかりの負けん気が心地よい。
身長180cm
年末年始も練習漬けだったと話す中谷は「休みなし、みんな付き合ってくれました。感謝しかないです。負けられません」とジムスタッフと恩師と慕う井岡一法会長への礼の弁が口を衝いた。「自分を信じています。日頃やってきた事を自分自身に証明したい」と力が入った。
決戦は11日(土)
「2014年は良い年になる」と2013年からの自信を確信に変えると覚悟を決めた中谷は「今回の試合はディフェンス力とスタミナを見て欲しい」と笑顔を見せ、体重も練習後1kgオーバーと順調な調整でジムを後にした。
右:井岡一法会長
練習を見守った井岡一法会長は「自信ー?100%です。接近戦でも距離があっても大丈夫。年末の世界戦の延長みたいなもんや。これを勝たな年こせんからなあ」と笑顔で自信を見せ「まあ、見とってください。ええもん見せますわ」と今年最初の試合に気合を入れ直した。
第3の男
現在関西のジムでは最も勢いのある井岡ジム。少数精鋭を誇る井岡ジム第3の男、中谷正義はその中でも6戦6勝(5KO)という逸材。昨年7月の後楽園ホールで行われた土屋修平(角海老)戦を左ボディ一発で3RKOと旋風を予感させ在京記者と目の肥えたファンを震撼させた中谷は、そのイメージのまま東洋太平洋ライト級王者に上り詰められるか。11日の後楽園ホールから目が離せない。