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18日、後楽園ホールで開催された「DANGAN90」のメインのリングには、赤・青両方のコーナーから元日本スーパーバンタム級王者が上がった。プライドと明日を賭けて戦った芹江匡晋(伴流)と福原力也(ワタナベ)が試合後、控室で記者団の質問に応じた。
判定決着
両者ともに一度ダウンを喫した元日本スーパーバンタム級王者同士の対決は、左フックをコンパクトに合わせた福原が、変則ボクサー芹江の大振りを誘いポイントアウト。誕生日に判定勝利をつかんだ。
芹江、判定に納得
「初回のダウンは左。追いつけない距離だったので、多少左をもらっても右のガードを下げなければならなかった」と1ラウンドのダウンシーンを振り返った芹江は「倒されてスイッチが入ったが、福原さんは最後まで距離が遠く、パンチがコンパクトだった」と勝者を称えた。
カウントをされる芹江
芹江の代名詞である「すり足」を封印したことでバランスを崩す場面が目立ったことに関しては「まだまだ自分のものになっていませんね。今は悔しさがないが、明日になれば実感するのはわかる。まだ何も考えたくない」と話すと、時折笑顔も見せた試合後会見を終えた。
負けたと思ったと話した福原
「負けたと思いました」と試合直後の心境を明かした福原は、ドローでも引退するつもりだったという。この日、35歳の誕生日を迎えたバースデイボーイはこれまで関節痛に悩まされていたことを明かした。前回の試合前は60ラウンド程度だったというスパーを、今回の試合前は100ラウンド消化するなど、痛みが和らいだことでスタミナアップにつながったという。
腫れた左目を冷やす
「左フックが当たったのは、相手が右に避けるのを知っていたから」という福原だが「ダウンをとった時にラリアットのようなパンチで芹江選手が倒れたので、打たれもろいと思ったが、練習してきたワンツーもジャブも出せなかった。ジャブは芹江選手のばかりが(自分に)当たっていた。右ストレートも一発しか当たらなかった」と冷静に試合を振り返った。