宮尾「納得のいく結果を」

　明日28日に東京・後楽園ホールで開催されるWBA女子世界ライトミニマム級タイトルマッチの調印式と前日計量が27日、都内で行われた。3度目の防衛戦に臨む王者の宮尾綾香(30=大橋)は、指名挑戦者の1位、グレッチェン・アバニエル(28=比)とプロでは初の外国人選手を迎える。

　会見で相手の印象を問われた宮尾は、昨日の予備検診で挑戦者のリーチが7cm上回っていたことを持ち出し「とても長いと思うが、これまでもリーチ差のある選手と戦ってきたので問題はない。今までとなんら変わることのない試合運びをしたい」と語り、試合については「いつもどおりに足を使って。気負わずに自分のやりたいボクシングで納得にいく結果を出したい」と意気込んだ。

　対するアバニエルは「チャンピオンには敬意を払っている。エキサイティング、そしてテクニカルな試合を見せたい」と笑顔で答えた。

　調印式、グローブチェックを終えた2人は、すぐに計量に臨んだ。ライトミニマム級リミットの46.2kgに対し、宮尾は200g、アバニエルはなんと1000gアンダーで余裕のクリア。計量後、両者は明日の健闘を称えあい、笑顔で握手を交わした。

　これまで判定ながら足を活かしポイント差をつけて王座を守ってきた宮尾。明日は技巧派のアバニエルを相手に、この足+倒すボクシングでV3を目指す――。

宮尾綾香(大橋)
21戦15勝(1KO)5敗1分
■検診結果
体重:46.2kg
血圧:137/84mm/Hg
脈拍:50/min
体温:35.7℃

グレッチェン・アバニエル(比)
17戦13勝(4KO)4敗
■検診結果
体重:45.2kg
血圧:147/96mm/Hg
脈拍:72/min
体温:36.7℃