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今月28日にWBA女子世界ライトミニマム級王者、宮尾綾香(30=大橋)に挑む、指名挑戦者で同級1位のグレッチェン・アバニエル(28=比)が25日、宮尾と入れ替わりに公開練習を行った。この日に来日したアバニエルは、旅の疲れを見せることなく報道陣に笑顔を振りまいた。
右はマネージャーのヒル氏
宮尾との体格差はほとんどないアバニエル。以前は母国のナショナルチームに在籍し、アマチュアで活躍(本人曰く40勝10敗)していたらしく、チームが消滅するまでの4年間に国際大会のいくつかでメダリストにもなったという。
公開はミット打ちだけ
同行したオーストリア人のマネージャー、ロバート・ヒル氏は、アバニエルをハンドスピードとフットワークのある選手と紹介。同じくスピードのある宮尾との対戦は「良い試合になるだろう。攻めのボクシングでタイトルを獲りにいく」と語り、日本に「フェアなジャッジを」と釘を刺した。
攻めてベルトを獲る
17戦13勝(4KO)4敗のアバニエルは、これまでメジャー団体の世界挑戦は2度経験しているが王座獲得はない。今回の挑戦に人生を懸けていると意気込み、ベルトを獲って母国で人気のない女子ボクシングを盛り上げたいとも話した。
母国にベルトを
練習に移ったアバニエルは、軽めながらミット打ちを披露。敵陣ということもあり実力は見せなかったが、アマで活躍した片鱗はコンビネーションの豊富さと攻守の切り替えの速さに垣間見られ、宮尾にとっては間違いなく最強の挑戦者と言えるだろう。