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神戸市内のサンボーホールで24日、日本スーパーフライ級のタイトルマッチ10回戦が開催された。5度目の防衛を目指す王者・帝里木下(27=千里馬)とデビューから21戦目で掴んだ日本王座挑戦のチャンスをものにしたい大塚隆太(28=18鴻巣)が激突した。
試合はあっけなく幕を閉じた。序盤、挑戦者の大塚はスピードを活かて鋭く踏み込むと右ストレートをあてる。これに対して王者の帝里は、右ジャブで距離をつくると左ストレートを上下に打ち分ける。5R中盤、大塚がカウンターを狙って踏み込んだところで、帝里の額と激しく激突。帝里が右目上を負傷しドクターストップとなった。試合が後半に差し掛かっていたため、勝負は負傷判定に委ねられ、王者が辛くも5度目の防衛に成功した。
帝里木下
傷口にタオルを巻いて控え室に戻った帝里は「1Rからちょっとフワフワした感じで、相手のスピードと馬力に押された感じだった」と序盤の劣勢を認め「3R以降、右ジャブが当たり出したのでようやくいけると思っていた」と巻き返しをはかるところで試合が終わってしまったことを悔やんだ。「毎回課題は見えてくるけど、今日は勝てたのでそれはそれで満足しないといけない。負けたら意味がないので」と最後まで不満顔で会見を終えた。
大塚隆太
悔しい敗北となった大塚は「チャンピオンは強かった。でも、そんなに差があるとは思わなかった」と目を赤くし「どちらかというと後半で頑張るタイプなのでー。でも負けは負けですから」と悔しさを滲ませ俯き加減で控え室を後にした。