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今年4月に日本ライト級王座を返上して臨んだ東洋太平洋同級王座挑戦で、王者の金民旭(韓国)とフルラウンドの壮絶な打撃戦のすえ、惜しくも判定で敗れた岩渕真也(28=草加有沢)が28日、半年ぶりに後楽園ホールのリングへ帰ってきた。 「新生」岩渕と銘打たれ、昨年度の西日本同級新人王、小川浩一(27=ハラダ)を迎えた再起戦で、前日本王者は復活をアピールすることができたのか…。
ストップを呼び込んだ連打
試合後、プレッシャーはなかったが気負い過ぎたと話す岩渕は、動きにいつものキレがなく、A級昇格したばかりの小川に序盤の主導権を渡してしまう。さらに課題としてきたガードの意識が逆に高すぎたのか、防御の反応も悪くと悪循環。小川の右ストレートに顔を跳ね上げられ劣勢に立った岩渕だが、それでも圧力とここ一番のパワーで勝り、4Rの打ち合いのなか、左ストレートでダウンを奪うと、最後は連打でストップ。高らかな復活とはいかなかったが、再起初戦の関門はクリアした。
右のタイミングは合っていたと小川
初の8回戦で前日本王者に健闘した小川は、「思ったより怖くはなかった。ストップが掛からなければまだ戦えた」と悔しがり、キャリアの差も胸を借りるどころか「勝ちにいった」と気持ちの良さを感じさせた。
ケーキ職人時代の師匠特製のシュークリーム
一方、苦戦を強いられた岩渕は「練習してきたガードを生かせなかった」と反省。それでも勝利した自分へのご褒美として、計量後も控えていたシュークリームにかぶりつき、大の甘党ぶりを見せた。
今は金へのリベンジだけ
金民旭へのリベンジを胸に再起をはたしたが、金が世界進出するとの噂もあり、遠のく再戦に「モチベーションが上がらない」と複雑な思いも明かした。「ベルトよりも、とにかく金と再戦したい」。雪辱を晴らすことに執念を燃やす岩渕だが、その思いは通じるのか…。
最後は小川と記念撮影