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14日(日本時間15日)、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで挙行されたフロイド・メイウェザー(米)対サウル・アルバレス(メキシコ)のアンダーカードでは、WBA、WBC世界スーパーライト級タイトルマッチが行われた。両団体王者のダニー・ガルシア(25=米)対WBC暫定王者ルーカス・マティセ(30=亜)の12回戦。このクラス最強を証明したのは――。
採点表
○ダニー・ガルシア(米)
12R判定(3対0)
●ルーカス・マティセ(亜)
初回から緊迫感のある展開となった。マティセが圧力をかけ機をみて左右の強打を振るうが的をとらえることはできない。ガルシアも左を狙うが、こちらはタイミングが合わない。やや押され気味のガルシアだが、巧みに距離とタイミングを外す。2R終盤、マティセが積極的に踏み込んで浅いながらも左右の強打をヒット、ガルシアを追い立てた。3R、有効打にはならなかったもののガルシアも右ストレートでマティセを脅かす。ともに勘がよく、ガードも巧みなため互いにクリーンヒットは少ないが、スリリングな展開が続いた。
12R判定(3対0)
●ルーカス・マティセ(亜)
初回から緊迫感のある展開となった。マティセが圧力をかけ機をみて左右の強打を振るうが的をとらえることはできない。ガルシアも左を狙うが、こちらはタイミングが合わない。やや押され気味のガルシアだが、巧みに距離とタイミングを外す。2R終盤、マティセが積極的に踏み込んで浅いながらも左右の強打をヒット、ガルシアを追い立てた。3R、有効打にはならなかったもののガルシアも右ストレートでマティセを脅かす。ともに勘がよく、ガードも巧みなため互いにクリーンヒットは少ないが、スリリングな展開が続いた。
左:ガルシア 右:マティセ
中盤に入ると相手のパンチの軌道を読み切ったのか、ガルシアの動きがスムーズになった。顔面への左ジャブ、フックだけでなくボディにもパンチを散らす。7Rに入るとマティセの右目下が腫れはじめる。そこに乗じてガルシアがワンツーをヒット、優勢を印象づけた。勢いづいたガルシアは、その後も左を多用して暫定王者をコントロールしていった。8Rが終わるとドクターがマティセのコーナーに行き、視界をチェック。戦況は大きくガルシアに傾いた。それでもマティセはプレッシャーをかけ続けたが、距離とタイミングが合わず有効打を叩きつけることはできなかった。
11R、マティセのダウン
11R早々、マティセの右がヒット、ガルシアのマウスピースが吹き飛んだ。これを機にマティセが圧力を強めたが、ガルシアはロープ際で体を入れ替え、上下に左右のパンチを打ち分けた。ロープにもたれかかるかたちになったマティセは身動きがとれずに、ストンと真下にダウン。目まぐるしく展開が変化した3分間だった。最終回もマティセは前に出たが、逆転することはできなかった。この回、ガルシアはローブローで減点を科されたが大勢に影響はなかった。
拡大写真
予想に反し勝負はジャッジに委ねられることになったが、ひとりが115対111、二者が114対112でいずれもガルシアの勝利を支持した。通算4度目の防衛に成功したガルシアは27戦全勝(16KO)。暫定王座を失ったマティセは38戦34勝(32KO)3敗1無効試合。
ガルシアが4度目の防衛に成功
「いくら打ってもマティセはひるまずに前に出てきた。彼はすごい選手。少し休んで妹や両親と一緒に過ごしたい」とガルシアは息を弾ませた。一方、敗れたマティセは「彼は素晴らしいチャンピオン。簡単に倒せないことは分かっていた。言い訳はしない」と素直に敗北を受け入れた。