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12年ロンドン五輪ミドル級金メダリスト、村田諒太(27=三迫)のプロ転向初戦が25日、東洋太平洋ミドル級王者の柴田明雄(31=ワタナベ)を相手に東京・有明コロシアムで行われた。
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村田は白のトランクス、白のシューズを着用して青コーナーから先に登場。リング上では笑顔も見せるなど落ち着いた様子だった。4500人の観衆の前で始まった試合は、村田が主導権を握るかたちで進行していった。村田は東洋太平洋王者に圧力をかけ、ワンツーで積極的に切り込んでいく。柴田は足をつかいながらも応戦の構えをみせるが、金メダリストの前進を抑えることはできない。村田はガードを高く上げたスタイルからワンツーを連発。ラウンド終盤、右ストレートをクリーンヒットしてダウンを奪った。自コーナー前に吹っ飛んだ柴田だったが、立ち上がってラウンド終了のゴングに逃げ込んだ。
2R、プレスを続ける村田は距離を詰めて右ストレートから返しの左をボディに打ち込み、柴田の体を丸めさせる。さらにワンツーを連発して柴田の腰を落とさせ、なおもワンツーを追撃。これをみた福地勇治レフェリーが割って入り、柴田をそれ以上のダメージから救い出した。試合直後のリング上で村田は「誰もが認めるチャンピオンになりたい。そのスタートラインに立ったばかり」と会場のファンに応えた。敗れた柴田は30戦21勝(9KO)8敗1分。
プロ初勝利
試合後、村田は疲れも打たれた様子もなく、余裕の表情で共同インタビューを受けた。「まずはプロのリングで勝てたということに、ホッとしています。練習でやってきたことの全部を出せたわけではないけれど、デビュー戦で東洋太平洋チャンプを2Rで倒して勝ったので80点は(自分に)あげてもいいでしょう。試合前はアマチュアと違って、薄いグローブで打たれるとさすがにダメージがありました」余裕の表情で試合をしているようにも見えたが「余裕があるから笑っているとかではなく、相手のパンチが少し当たったときに、相手に効かないよということを伝える意味で、心理戦の一環としてそういう表情をしていました」と、今度は本当の笑顔で答えた。最初のダウンについては「柴田選手が下がったときにタイミングよく右が当たった。長く、ベストの距離で当たると相手に効くのが分かってよかった」と、確かな手応えを得た様子だった。
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アマチュアでの試合との違いは感じられなかったが、村田自身は違いを強く感じたという。「やっぱりヘッドギアがないと当たったときに効くし、目の前に頭が来たときなど、これが当たると切れるだろうなとも感じることがありましたし、アマチュアなら反則だなと思うこともそうでなかったりと色々違いは感じました」
プロ初勝利
以下、メディアとの応答を抜粋
――反省点は?
村田 雑になるところもあったし、ダウン前かあとか忘れたけれど、いい右をもらったりもしたので、ああいうのをもらうと危ないと思う。ガードでのブロックだけでなく、もっと頭を動かすこともしたい。今日は前に出て行くスタイルだったが、ラスベガスの練習でいろんな選手とスパーリングするなかで相手に合わせて色々なやり方が必要だと考えているし、やっていきたい。
――プレッシャーはありましたか?
村田 1週間前からあるように感じたが、昨日ご飯を食べてお腹いっぱいになったら夜ぐっすり寝られたので、試合をするプレッシャーなのか、減量のプレッシャーだったのか分かりません。
――今後、世界王座を目指すうえでどうですか?
村田 ミドル級は(WBC王者の)マルチネスはそうでもないけど、ピーター・クイリンとゲンナディ・ゴロフキンは強いと思う。今やっても勝てないと思うが、それはずっと勝てないわけではなく、成長して勝てるようにしたい。
――どのあたりが勝てないと感じるか?
村田 クイリンにはスピード、ゴロフキンにはプレッシャーをかける動きや巧さでまだ相手が上だと思う。
――いま勝ってどんな気持ちですか?
村田 ホッとしている半面、ちょっと粋がっているところもあるかな(笑)。
――ボブ・アラムさんと話していたが。
村田 一緒に世界を目指そうという話をしました。
――反省点は?
村田 雑になるところもあったし、ダウン前かあとか忘れたけれど、いい右をもらったりもしたので、ああいうのをもらうと危ないと思う。ガードでのブロックだけでなく、もっと頭を動かすこともしたい。今日は前に出て行くスタイルだったが、ラスベガスの練習でいろんな選手とスパーリングするなかで相手に合わせて色々なやり方が必要だと考えているし、やっていきたい。
――プレッシャーはありましたか?
村田 1週間前からあるように感じたが、昨日ご飯を食べてお腹いっぱいになったら夜ぐっすり寝られたので、試合をするプレッシャーなのか、減量のプレッシャーだったのか分かりません。
――今後、世界王座を目指すうえでどうですか?
村田 ミドル級は(WBC王者の)マルチネスはそうでもないけど、ピーター・クイリンとゲンナディ・ゴロフキンは強いと思う。今やっても勝てないと思うが、それはずっと勝てないわけではなく、成長して勝てるようにしたい。
――どのあたりが勝てないと感じるか?
村田 クイリンにはスピード、ゴロフキンにはプレッシャーをかける動きや巧さでまだ相手が上だと思う。
――いま勝ってどんな気持ちですか?
村田 ホッとしている半面、ちょっと粋がっているところもあるかな(笑)。
――ボブ・アラムさんと話していたが。
村田 一緒に世界を目指そうという話をしました。
柴田明雄
一方、敗れた柴田はうなだれた様子で、左まぶたのアイシングを受けながら、重い口を開いた。「今日は何もできないまま終わってしまいました」とポツリ。
以下、メディアとの応答の抜粋。
――村田選手の印象は?
村田 体も強いしプレッシャーが強かったし、パンチも強かった。付け入る隙がなかった。
――今日のプランは?
石原トレーナー (村田選手の)ワンツーをもらわないようにサイドステップでかわしていこうと考えていたが、ノーモーションのワンツーを最初にもらってしまい、相手にペースを握られた。
――緊張はありましたか?
柴田 緊張感は特になく、コンディションも悪くなかった。動いていこうと考えていたが、動かせてもらえなかった。ガードと距離を思うようにつくれなかった。なので、カウンターを狙おうと思ったが、すぐに中に入られるし、結果何もできなかった。本当に会場やテレビで応援してくれた人たちに良い試合を見せられなくて悔しいです。(力の)差を感じる試合でした。
――村田選手の良い点を教えてください。
柴田 全部です。技術、身体の強さ、ジャブも…。
――レフェリーが止めに入ったが、まだできたか?
柴田 まだできる気持ちはあったが、あれだけもらってしまったらしょうがないと思います。
――世界を目指していくとまたやらなければいけない相手だと思うが?
柴田 いまはまだなにも考えられません(と項垂れる)。
――村田選手は今まで戦った相手で一番強かったですか?
柴田 今まで一番強かったです。
以下、メディアとの応答の抜粋。
――村田選手の印象は?
村田 体も強いしプレッシャーが強かったし、パンチも強かった。付け入る隙がなかった。
――今日のプランは?
石原トレーナー (村田選手の)ワンツーをもらわないようにサイドステップでかわしていこうと考えていたが、ノーモーションのワンツーを最初にもらってしまい、相手にペースを握られた。
――緊張はありましたか?
柴田 緊張感は特になく、コンディションも悪くなかった。動いていこうと考えていたが、動かせてもらえなかった。ガードと距離を思うようにつくれなかった。なので、カウンターを狙おうと思ったが、すぐに中に入られるし、結果何もできなかった。本当に会場やテレビで応援してくれた人たちに良い試合を見せられなくて悔しいです。(力の)差を感じる試合でした。
――村田選手の良い点を教えてください。
柴田 全部です。技術、身体の強さ、ジャブも…。
――レフェリーが止めに入ったが、まだできたか?
柴田 まだできる気持ちはあったが、あれだけもらってしまったらしょうがないと思います。
――世界を目指していくとまたやらなければいけない相手だと思うが?
柴田 いまはまだなにも考えられません(と項垂れる)。
――村田選手は今まで戦った相手で一番強かったですか?
柴田 今まで一番強かったです。