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12年ロンドン五輪ミドル級金メダリスト、村田諒太(27=三迫)のプロデビュー戦が25日、東京・有明コロシアムで行われる。注目の試合を翌日に控えた24日、村田は対戦相手の東洋太平洋ミドル級王者、柴田明雄(31=ワタナベ)とともに後楽園ホール展示場で計量に臨んだ。
フラッシュの嵐
通常の日本タイトルマッチは日本ボクシングコミッションの事務局で行われるが、今回は6回戦にもかかわらず大人数を収容できる後楽園ホール展示場が計量会場となった。前日の共同会見同様、世界戦に勝るとも劣らないメディアが駆けつけた。そんななか最初に秤に載った柴田が契約体重ちょうどの73.0キロで計量を終えると、一斉にカメラのフラッシュが焚かれた。柴田は眩しそうに目を瞬かせて秤を下りた。続いて村田が秤に載り、こちらも73.0キロを計量。柴田以上のフラッシュの嵐となった。ともに肌の張りもよく、米国のボブ・アラム・プロモーターを挟んでポーズをとるなど両者とも自信を感じさせた。
僕自身が期待している
注目のデビュー戦を翌日に控えた村田は計量を終え、「ひとまず安心です。体調がいいので自分でも試合が楽しみです。緊張は会場入りしてみないと分からないので、それも楽しみです」と話した。大勢の記者、カメラマンに囲まれての会見に「(アマのとき)試合後に囲まれることはあったけれど、試合前にこんなに囲まれることはありませんでした」と苦笑い。試合に関しては「全力でぶつかるだけです。(周囲の期待が高いが)これが僕の仕事ですから。他人よりも僕自身が期待しています。練習してきたことを出せば、いい結果が出るはず」と言って会見を切り上げた。
柴田もリラックス
一方の柴田も落ち着いた様子で囲み会見を行った。「いよいよ来たという感じです。気持ちは高ぶっています」と心境を明かした。計量後は恒例となっているウナギを食する予定だと話した。「僕は何度も挫折を経験していますが、多くの人に支えられてここまで来ました。みんなが見たいというカードに出られることも嬉しいし、そこで勝ちたい」と、勝利への欲をみせた。
金の拳VS東洋太平洋王者の73キロ契約6回戦は、25日夜8時20分に試合開始予定となっている。