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12年ロンドン五輪ミドル級金メダリスト、村田諒太(27=三迫)のプロデビュー戦が、いよいよ明後日に迫ってきた。試合に先立ち村田は23日、73キロ契約6回戦で対戦する東洋太平洋ミドル級王者、柴田明雄(31=ワタナベ/29戦21勝9KO7敗1分)とともに都内のホテルで共同記者会見に臨んだ。村田対柴田の試合は25日(日)、東京・有明コロシアムで行われる。
前座では小原佳太(三迫)対竹中聡(大鵬)の日本スーパーライト級タイトルマッチ、元世界2階級制覇王者ホルヘ・リナレス(帝拳)対ベルマン・サンチェス(ニカラグア)のライト級8回戦も行われる。
前座では小原佳太(三迫)対竹中聡(大鵬)の日本スーパーライト級タイトルマッチ、元世界2階級制覇王者ホルヘ・リナレス(帝拳)対ベルマン・サンチェス(ニカラグア)のライト級8回戦も行われる。
村田に期待をよせるアラム氏
グレーのスーツに黒系のネクタイを締めた村田は、神妙な面持ちで会見に臨んだ。隣にはプロ転向に際して契約を交わした米国トップランク社のボス、ボブ・アラム・プロモーター(81)が着席。メディアの数も世界戦に勝るとも劣らぬ大人数で、まるで世界戦のような雰囲気のなかで会見は始まった。
ボブ・アラム氏
まず、アラム氏がマイクを握り「1971年にモハメド・アリ(米)と一緒に日本に来たのが最初で、以来、この国には何度も来ている」と挨拶。村田については「アマのトップ選手がプロ転向する際、通常はリスクの少ない相手を選ぶものだが、村田は違う。彼は単に世界チャンピオンになるだけでなく、歴史に残るグレートな選手になるだろう」と期待を込めた最大限の賛辞を送った。
集大成と初めのページ
2日後に迫った試合に話が及ぶと、まずは柴田が「山あり谷ありのボクシング人生ですが、25日は経験、培った技術、メンタルなど自分の集大成の試合。勝ちに行く」とコメント。続いて村田が「明後日はプロとしての歴史の一番初めのページ。しっかりした内容で勝ちたい」と答えた。質問は試合に向けた調整や相手の分析にも及んだ。柴田は「自分の長所を伸ばし、短所を補う練習をやってきた。村田選手はスピード、フィジカル、技術などあらゆる面で高いレベルにある。さすがに金メダリストという感じ。自分はスピードを前面に出してぶつかる」と策の一端を口にした。
笑顔の意味は
村田も「練習も順調にいき体重も落ちた。すごく自信があるので、試合がいまから楽しみ」と笑顔をみせた。さらに「柴田さんは国内のミドル級で一番動きのある選手。簡単な試合にはならないと思うが、全力で戦う」と
意気込みを語った。
ふたりの運命は
試合は73キロ契約の6回戦として行われる。12ラウンドの経験もある柴田と、五輪では3分×3ラウンドで戦った村田にとって、6回戦というラウンド数がひとつのポイントになりそうだ。勝負のカギとしては、「どれだけ自分の距離をつくれるか」と話す柴田に対し、村田は「リングに上がったときの感覚が大事なので、リング上で考える」と言うに留めた。
明日24日午後に前日計量が行われ、25日午後8時20分に有明コロシアムで試合開始となる。
明日24日午後に前日計量が行われ、25日午後8時20分に有明コロシアムで試合開始となる。