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8月25日にスカイアリーナ座間で、日本ライトフライ級王者、田口良一(ワタナベ)に挑む同級1位の井上尚弥(20=大橋)が15日、日本フライ級王者、粉川拓也(宮田)とスパーリングを行った。
粉川は、9月2日に開催される熊野和義引退興行で、53キロ契約8回戦のリングに上がる。
粉川は、9月2日に開催される熊野和義引退興行で、53キロ契約8回戦のリングに上がる。
井上はパンチが硬い
3ラウンドのスパーを終えた粉川は「 この時期にあれだけ動けるのはすごい。動けすぎなぐらいだと思う」と井上の仕上がりに関心した。「パンチが硬くて総合的に強い。ディフェンスもいい」と井上の印象を語った粉川は、井上とスパーをするのは今日が3回目。その上、井上が挑戦する日本ライトフライ級王者、田口良一(ワタナベ)とも5回ほどスパーを行ったという。「田口選手も一発で倒せるパンチがあるので、判定にはならないと思うが、どっちが勝つかはわからない」と話した。
繊細なバンデージ
前回の試合で右拳を傷めた井上のバンデージを巻いた松本チーフトレーナーは「尚弥と相談しながら、自分が現役のときに米倉会長に巻いてもらったように巻いている」と、二ヶ月程で完治したという井上の拳を気遣った。25日の試合に関しては「一瞬で終わるカウンターパンチがあるので、集中して見てないと大事な場面を見逃すことになる」と笑顔を見せた。
大橋会長も太鼓判
「一番疲れが溜まるこの時期にあれだけ動けるのは若さ。スパーでも倒す気で向かって行くのは、勢いがあるから」と井上の闘争心を評価した大橋会長は、デビューから一年、四戦目でタイトル奪取に挑む二十歳の至宝に太鼓判を押した。
「レベルの高い選手とスパーをすることで、変則的な動きやプレスの受け方、パンチの角度に対応する能力が養われる」とスパーの重要性を語る大橋会長は、同門の世界王者、八重樫東や日本王者の原隆二以外にも、今月1日にWBA暫定王者となった江藤光喜(白井具志堅)や今年二月に世界挑戦した黒田雅之(川崎新田)らと100ラウンドを若干下回る回数のスパーリングの機会を用意したという。
「レベルの高い選手とスパーをすることで、変則的な動きやプレスの受け方、パンチの角度に対応する能力が養われる」とスパーの重要性を語る大橋会長は、同門の世界王者、八重樫東や日本王者の原隆二以外にも、今月1日にWBA暫定王者となった江藤光喜(白井具志堅)や今年二月に世界挑戦した黒田雅之(川崎新田)らと100ラウンドを若干下回る回数のスパーリングの機会を用意したという。
一戦一戦大切に
「インターハイの県予選もプロデビュー戦も自分達には大事な試合。一戦一戦が大切なので、どの試合も気を抜くことはなかった」とこれまでを振り返った父、真吾トレーナーが「試合中に注意したことを直ぐに修正する力がある」と語ると「課題の修正がすごくはやい」と大橋会長も舌を巻き、21戦目を迎えるチャンピオンとのプロキャリアの差に不安な様子はない。
距離感がテーマ
「キッチリ勝って、辰吉さん以来のデビュー4戦目で日本タイトルを取って、記録を残したい」と笑顔を見せた井上は、距離感をテーマにスパーリングを行い、カウンターを打つ角度と踏み込むタイミングを確認した。