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しばしばプロボクシング界では「強すぎて対戦相手が見つからない」というエリートアマが現れる。彼らを迎え撃つ試合は、確かにベテランのプロボクサーにとって厄介極まりないことだろう。エリートアマは、一方では百戦錬磨のリスキーな選手だが、もう一方では何のタイトルも持っていない新人である。いってみればハイリスク、ローリターンなのだ。ところが、最近まで日本と東洋太平洋の王座を同時に保持していた柴田明雄(ワタナベ)は、“最も危険な新人”、ロンドン五輪金メダリストの村田諒太(三迫)のデビュー戦の相手を引き受けた。決戦は8月25日、有明コロシアム。柴田は「この試合を通じて覚醒するきっかけをつかみたい」と話す。