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[ニュース]2009.7.15

粟生、初防衛ならず!!

 14日、後楽園ホールで開催されたWBC世界フェザー級タイトルマッチ12回戦、王者・粟生隆寛(帝拳)の初防衛戦は、アマチュア世界大会3位にしてアマ戦績206勝2敗を誇る同級1位エリオ・ロハスを挑戦者に迎え行われた。
 試合は序盤からロハスが最強挑戦者の実力を発揮。スピードで粟生を翻弄し、的確に右ストレート・左フックをヒットさせポイントアウト。粟生も7Rに左ストレートでロハスの膝を落とさせるも、ロハスを慌てさせるまでに至らず。ロハスが終始スピードでボクシングを組み立て距離を保ち、判定0-3でロハスが新王者に輝いた。
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 試合後、会見ブースに姿を現したロハスは「今はとても幸せ!子供の頃からの夢が叶った。遠い地までベルトを獲りに来たかいがあった」と王座奪取の喜びを語った。粟生の印象についてロハスは「力強いボクサー。向かい合った時は世界王者と対峙したイメージを持った。しかしスピードで主導権を奪えると思ったし、実際に粟生を上回った。リベンジの要求があればいつでも受ける。私が世界王者だ」と勝因は自身のスピードとチームの勝利とコメント。また「世界王者は父の夢。天国の父にタイトル奪取を報告したい」と他界した父親に勝利の報告で会見を終了した。

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 ロハス会見後、ブースに現れた粟生は「率直に負けました。ロハスが巧かった」とロハスを称えた。敗因については「結構向かって来る選手だと思ったのでカウンターを合せようと思ったが、こちらの予想より来なくペースを崩された。来ないなら来ないなりのボクシングを組み立てないといけないのだが…。それが出来なかったのが敗因」と冷静に試合を振り返った。
 今後について粟生は「この敗戦を次の機会に活かす。どの距離で、どのテンポで、どう戦うかを練習していくだけ。今回、初防衛といって気負った部分は無かった」と再起を宣言。リベンジはいつでも受けるとのロハスの発言に粟生は「もう1度お願いはしたい。しかし、今以上に僕が強くなる必要がある」と更なるレベルアップを誓い会見ブースを後にした。
 新たにWBC世界フェザー級王者となったエリオ・ロハス。WBC世界フェザー級戦線の新たな支配者となったロハスに挑むのは果たして…。

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