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元東洋太平洋スーパーウェルター級9位、日本同級6位の飛天かずひこ(34=野口)対日本ミドル級8位、西田光(25=川崎新田)の71キロ契約8回戦は12日、東京・後楽園ホールで行われた。34歳の飛天は元東洋太平洋2階級制覇王者。一方の西田は前戦で日本ランク入りを果たしたばかりの25歳。新旧対決の行方は――。
飛天はダウンを先制したが
先手を取ったのはサウスポーの飛天だった。試合開始から1分半が経過するころ、左ストレートを決めてダウンを奪ったのだ。「きれいに当たったけれど相手のダメージは大したことないと思った」という飛天と、「残りのタイムは読めたけれど、ダメージはあった」という西田。このあたりの見極めが勝負の分水嶺になったといえよう。
西田が追い上げた
西田は3回から反撃。飛び込みながら右ストレートを効果的に当て、返しの左をボディに打ち込む。さらに体を密着させて距離を潰し、乱戦に引きずり込むことに成功した。徐々に足と手が止まった飛天は体力を消耗し、序盤の貯金を吐き出してしまった。飛天は最終回に再び好機を掴んだが、詰め切る体力は残っていなかった。
西田の会見
前戦でランキングの常連だった氏家福太郎(新日本木村)を破っている西田は、2戦連続の殊勲をあげたことになる。右目上が腫れ、鼻血を流してはいたが、表情は晴れ晴れとしていた。「飛天さんの左にはびっくりしました。引いてしまったらもらうので自分から出て行きました。右は最初から当たったので意外でした」と試合を振り返った。15戦8勝(2KO)6敗1分。ランクアップが確実視されるが、「くっついても頭が当たってしまうので、あれではダメですね」と、反省も忘れなかった。
飛天の会見
一方、左目下に青あざをつくった飛天は控室に戻ると天を仰いだ。口から出るのは敗因の自己分析となる言葉ばかりだ。「左右に振って左フック、アッパーを打とうとしたが、距離を縮められてできなかった。体が動かなかった。対応できるはずの相手に対応できなかったということ」と、最後は悔しさを滲ませた。38戦31勝(22KO)7敗。9月に35歳になるだけに、この敗戦は大きな痛手といえる。今後が気になるところだが「(この場では)答は出ません」と進退に関しては態度を保留した。
2戦続けての金星