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[直撃インタビュー]2013.5.19

佐藤「揺れ動いている」

 19日に東京・後楽園ホールで開催された「ボクシングの日」ファン感謝イベントには、前WBC世界スーパーフライ級王者、佐藤洋太(協栄)の姿もあった。タイでシーサケット・ソー・ルンビサイ(タイ)に8RTKO負けを喫し王座を失ってから16日。久々に公の場に登場した佐藤は、気さくに記念撮影やサインに応じていた。そんな前王者にシーサケット戦のことや現在の心境を聞いた。
サインに応じる佐藤
元WBC世界Sフライ級王者
佐藤 洋太(協栄)

■あらためてシーサケット戦を振り返ってください。
佐藤 コンディションは最悪でした。あれほど調子が悪かったのはデビューから初めてでした。アウェイでのコンディション作りの難しさを知りました。

■アウェイの洗礼はありましたか。
佐藤 そこの部分はまったく平等でしたね。ホテルの電話が鳴りっ放しとか、計量でなにかをされたとかもなかった。ただ試合の時に会場の冷房を切られ、リングが38度を超えましたが、それはシーサケットも同じですから。言い訳はできませんが、ウェイトも落ち難くなってきたのかも。
佐藤の出す答えは
■スーパーフライ級は限界になりつつあるということですか。
佐藤 いままではスーパーフライ級にこだわってきたが、限界がきているのかも。デビュー当時は56kgで、少し減量すればリミットだったが、年齢とともにウェイトも増えていきましたから。

■今後のことはどう考えていますか。
佐藤 やり切った感もあるし、ジムを引っ張っていかなければという狭間で気持ちは揺れ動いています。ここまで来られたことに満足している自分もいるし、僕は負ける場所を探していたのかもしれません。でも、今後についてはまだ何も決まっていません。

「ボクモバの目」
 タイのリングに緑のベルトを置き帰国した佐藤。リングの暑さに滑りやすさとマイナス要因はあったが、「それはシーサケットも同じですから」と素直に敗戦を受け入れていた。
 減量苦も明かした佐藤だが、心の中では葛藤が続いている。みちのく魂の導き出す結論は、はたして…。

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