加藤「必ず越えてみせる」

　アジア最強の座を奪え。加藤善孝(角海老宝石)は日本ライト級王者として4度のタイトル防衛を成し遂げている。いま、その視線は国内から東洋太平洋へと向けられている。2度の世界挑戦経験を持つベテランとの東洋太平洋ライト級王座決定戦。加藤は勝利を奪い獲り、新たな一歩を踏み出すことができるのか。

■東洋太平洋ライト級王座決定戦&日本ライト級タイトルマッチ12回戦
日本王者・加藤 善孝(角海老宝石)vsWBC世界同級14位・佐々木 基樹(帝拳)
■日時:5月4日(土)
■会場:後楽園ホール
■問合せ:角海老宝石ジムTEL.03-3915-8904

日本ライト級王者
加藤 善孝(角海老宝石)
■今回の佐々木戦はどんな位置づけになりますか。
加藤　東洋太平洋のライト級王座決定戦ですが、佐々木選手は世界ランキングを持っていますからね。勝つことで世界へのステップになる戦いだと思っています。

■佐々木選手はプロ49戦を経験しているベテラン。警戒する部分が多いのでは?
加藤　素直には来てくれないでしょう(笑)。佐々木選手は必ず何かを仕掛けてくるでしょうが、決して惑わされることなく自分のボクシングを貫いて戦うだけですね。

■ライト級のアジア最強決定戦ともいえる試合に向けた意気込みをお願いします。
加藤　そうはいっても上に荒川選手がいますが…。本来ならば、僕の日本タイトルと荒川選手の持つ東洋太平洋タイトルを賭けて戦いたかった。今回の一戦、不本意といえば不本意ですが、必ず勝って荒川選手に近づきたい。僕と荒川選手は1勝1敗の状況、3戦目につなげたいし、追いつくための試合ですよ。

■2冠を争う佐々木選手にメッセージを。
加藤　佐々木選手は僕にとって高い壁ですが、必ず越えてみせます。5月4日、最後に勝つのは加藤善孝です。

「ボクモバの目」
　加藤の視界にはライト級アジア最強の座だけでなく、ライバルの背中も映っている。保持する日本王座を守り、同時に東洋太平洋のベルトをコレクションに加えることができるのか。その先にあるライバルとの決着戦に駒を進めるためにも、ここで負けるわけにはいかない。