ベルトが引張てくれた

　8日に後楽園ホールで行われた、「ダイヤモンドグローブ・DANGAN」でのダブル日本タイトル戦。セミファイナルで行われた、日本スーパーライト級王座決定戦に出場した小原佳太(三迫)が控え室で会見を開いた。

　「皆さんの期待と、三迫ジムがバックアップしてくれました。ほんとに嬉しいです!!」リング上でインタビューを終えた小原は、控え室に戻ると、「1テンポ早く出ようと思ってた。最初のフックが入って効いたので、それが起点となって攻めることができました。ここで行かないと長時間やる自信がなかった。そうしたら2Rにもらって誤魔化すことに必死だった」と語ると、「1Rは見る予定だったが、自分の中でタイトルという意識があって攻め気になれたと思う。相手が目尻を切っていたのでポイントを取っていこうと思った。頭に血が上っていたと思ったが、今考えれば冷静だったと思う」と試合を振り返った。

　外園選手ついて「自分の中では前回と変わってない。強いし上手かった」と話す小原が「2Rの打合いで貰ったのが効いた。ボクシングやってきた中で初めて感じる効き方だった。肘をビリっとやった感じが、顔面にきた感じ。効いたなと思った」という言葉が激闘を物語っていた。 　「マウスピースがないと打たれ弱いと思っていたので、相手のマウスピースが飛んだのをみて、思いっきり攻めに行こうと思ったら自分の口からも飛んでいった。ただ、ここで行かないとと思って、怖かったが歯を食いしばっていった。ベルトが頭に浮かんで、ベルトに引っ張ってもらったと思う」と試合中のハプニングについて語ると、「自分がベルトを獲ることよりも、みんなが喜んでくれる事がうれしい。今は、集大成だが、まだ強くなれる部分はあると思っている」と会見を締めくくった。
　外園選手はダメージが深く、検査を終え控え室に戻ったものの、再び検査室へ向かい会場を後にした。