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8日のトリプル世界戦で帝拳トリオの先陣をきってリングに上がったのが三浦隆司だった。11年1月に続く2年ぶり2度目の大舞台。はたして王者ガマリエル・ディアス(メキシコ)と、どんな攻防を展開したのだろうか。
計4度ものダウンを奪った
朴訥で真面目な性格を表すように新王者は喜びを爆発させるでもなく、むしろホッとした様子だった。激闘ではあったが、自身は左目の下にうっすらと赤い傷が目立つ程度で、比較的きれいなままだった。
「まだ実感は湧かないけれど、ホッとしています。4Rにダウンを奪った後、もっと早い段階で倒したかったけれど慎重に行き過ぎました。それにチャンピオンも巧かったので」と、勝負が長引いたことに少し不満そうだった。3Rにダウンを奪ったにもかかわらず4R終了時のスコアがイーブンだったが、「気にはなりませんでした」と淡々と話した。そして「いけると思ったのは2回目のダウンを奪ったとき(6R)」と加えた。
「まだ実感は湧かないけれど、ホッとしています。4Rにダウンを奪った後、もっと早い段階で倒したかったけれど慎重に行き過ぎました。それにチャンピオンも巧かったので」と、勝負が長引いたことに少し不満そうだった。3Rにダウンを奪ったにもかかわらず4R終了時のスコアがイーブンだったが、「気にはなりませんでした」と淡々と話した。そして「いけると思ったのは2回目のダウンを奪ったとき(6R)」と加えた。
悲願の世界王座獲得!
勝因について聞かれると「思った以上に左が当たったことですね。その左で倒せたことが勝因だと思います」と自己分析した。
今なら内山にも勝てる!
同じ階級のWBA王者内山高志(ワタナベ)には2年前に敗れているが、異なる団体で肩を並べたことになる。三浦も対抗王者の存在は気にしているようで「内山さんと再戦するチャンスがあったら、今なら勝てる自信があります」と早くも次の目標を口にした。
無念のディアス
一方、半年足らずで王座を明け渡すことになったディアスは、医務室で診察を受けたあとクラウディア夫人と一緒にゆっくりと歩いて控え室に戻った。左目上の傷は1センチほどだったが、右目上の傷は4センチ近くもあり、右目下は紫色に腫れ上がっていた。そこに斜めに5センチほどの傷があり、見るからに痛々しい状態だった。
それでも気丈に会見に応じたディアスは、しきりに三浦のバッティングを指摘した。「いい試合をするつもりだったけれど、三浦のバッティングですべてが狂ってしまった。1Rから目が見えなくなってしまっては勝つのは難しい。敗北は受け入れるけれど、バッティングに次ぐバッティングにやられた。今回は負ける運命を背負っていたということなんだと思う」
それでも気丈に会見に応じたディアスは、しきりに三浦のバッティングを指摘した。「いい試合をするつもりだったけれど、三浦のバッティングですべてが狂ってしまった。1Rから目が見えなくなってしまっては勝つのは難しい。敗北は受け入れるけれど、バッティングに次ぐバッティングにやられた。今回は負ける運命を背負っていたということなんだと思う」
夫人同伴での会見
7Rに左構えにスイッチしたことについて問われると「目の状態がよくなかったので試したみたんだ。ジムでは練習していたことなので」と、策のひとつだったことを明かした。三浦のパンチ力に関しては「これまで戦ってきた選手たちと変わりはなかったけれど、とにかく目が塞がって見えなくてはどうしようもない」と自嘲気味に話した。
前王者は会見の間中もずっと夫人と手を繋いだままだった。
前王者は会見の間中もずっと夫人と手を繋いだままだった。