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[動画・公開練習]2013.4.3

「三浦はパワー頼り」とディアス

 WBC世界スーパーフェザー級王者ガマリエル・ディアス(メキシコ)が3日、5日後の8日に両国国技館で行われる三浦隆司(帝拳)との初防衛戦に向け、報道陣に練習を公開した。ディアスは05年に関西で2勝、さらに昨年10月の粟生隆寛(帝拳)戦と日本で計3勝しているが、今回は15歳で結婚してから16年以上連れ添っているロサ・クラウディア夫人を伴っての来日とあって、比較的リラックスした様子だ。「三浦はすべてをかけてベルトを奪いに来るだろうが、勝つのは私だ。試合後に手を上げられている姿をイメージしている」と自信を口にした。

■ワールドプレミアムボクシングVol.17「The REAL」
WBC世界Sフェザー級タイトルマッチ12回戦
王者・ガマリエル・ディアイス(メキシコ)VS挑戦者・三浦隆司(帝拳)
■日時:4月8日(月)
■会場:両国国技館
■お問合せ:帝拳ジムTEL.03-3269-6667
会見を開くディアス陣営
 公開練習を前に会見に応じた32歳の王者は折々に笑顔を見せるなど、緊張した様子は見られなかった。プロ生活15年、48戦(37勝17KO9敗2分)のキャリアは伊達ではない。3度の世界戦を含めタイトルのかかった試合を21度も経験しており、日本のほかに米国や南アのリングに上がったこともある。こうした豊富な経験が落ち着きをもたらすのだろう。
仲の良さがうかがえた
 ディアスは、日本には特別な思いがあるという。「初めて国外に出て試合をしたのも日本で、世界王座を獲得したのも日本。この国のことは心に刻まれているんだ」
 王者になった褒美にプロモーターからフェラーリをプレゼントされたといい、いまディアスは人生の春を満喫している。「チャンピオンになって人生が変わったんだ。だから、そこから転落したくないんだよ」と話す。
ガードしながら懐へ
 三浦の印象については「パワフルでパンチの強い選手だと思う。でもパワーに頼っている印象がある」と分析している。自信とともに三浦に対して警戒心も抱いている。「以前の私がそうだったように彼も死に物狂いで向かってくるだろうが、タイトルは渡さない」と、強気な一面をのぞかせる。
ミット打ち
 王座を奪った粟生戦に続くサウスポーとの対戦だが、苦手意識は感じられない。5月4日にフロイド・メイウェザー(米)とWBC内ウェルター級王座統一戦を行う同級暫定王者ロバート・ゲレロ(米)にも勝ったことがあるだけに、サウスポーに対しては自信もあるのだろう。
 すでにスパーリングはサウスポーを相手にメキシコで160ラウンドをこなしてきたといい、試合まで5日に迫ったこの日はロープ跳び、シャドーボクシング、トレーナーとのミット打ち、サンドバッグ打ちなど軽いメニューで調整に努めるにとどめた。
タイトルは渡さない!
 練習を見た三浦陣営の葛西裕一トレーナーは「調子はよさそうですね。パンチは軽いけれど、アッパーには気をつける必要がありますね」と警戒の色を強めた。
 験のいい日本で4勝目を挙げるのか、それともベルトを置いて帰国の途につくのか。注目のWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチまで、あと5日に迫った。

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