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元WBA世界スーパーウェルター級暫定王者、石田順裕(グリーンツダ)は30日(日本時間31日)、フランス南東のモナコ公国モンテカルロでゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/独)の持つWBA世界ミドル級王座に挑んだ。
※ゴロフキン対石田の試合は明日4月1日(月)、夜9時からWOWOWライブ「エキサイトマッチ」で放送予定
※ゴロフキン対石田の試合は明日4月1日(月)、夜9時からWOWOWライブ「エキサイトマッチ」で放送予定
ゴングを待つ石田
○ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/独)
3回2分13秒KO
×石田順裕(グリーンツダ)
3回2分13秒KO
×石田順裕(グリーンツダ)
ゴロフキンの右が炸裂!
試合前のオッズは33対1、あるいは50対1といった大差でゴロフキン圧倒的有利と出ていたが、試合を前に石田には臆した様子はなかった。「計量で相対した時にはまったく脅威を感じませんでした。自信を持って全力を出し切ります」前日の計量終了時には、そう話していたほどだ。
日の丸の鉢巻をしてリングに上がった石田は「相手を下がらせるような展開に持ち込む」と宣言していたとおり、ゴロフキンに圧力をかけて出た。これに対し6連続KO防衛中の王者は左右に動きながら間合いをとり、石田の出方を偵察。ラウンド半ばになると早くも様子見は終わったとばかりにゴロフキンが積極的に左のジャブを伸ばし、石田を煽る。ふたりの距離は詰まり、たちまち緊迫した展開になった。石田はゴロフキンの左を外し切れず、徐々に相手のペースに引きずり込まれていった。2回、石田は折々にワンツーを返すもののガードの上を叩くことが多く、なかなか有効打とはならない。逆にゴロフキンのパンチは精度を増し、ワンツーに左フック、右ストレートのタイミングも合い始める。石田はいよいよ苦しい状況に立たされた。
日の丸の鉢巻をしてリングに上がった石田は「相手を下がらせるような展開に持ち込む」と宣言していたとおり、ゴロフキンに圧力をかけて出た。これに対し6連続KO防衛中の王者は左右に動きながら間合いをとり、石田の出方を偵察。ラウンド半ばになると早くも様子見は終わったとばかりにゴロフキンが積極的に左のジャブを伸ばし、石田を煽る。ふたりの距離は詰まり、たちまち緊迫した展開になった。石田はゴロフキンの左を外し切れず、徐々に相手のペースに引きずり込まれていった。2回、石田は折々にワンツーを返すもののガードの上を叩くことが多く、なかなか有効打とはならない。逆にゴロフキンのパンチは精度を増し、ワンツーに左フック、右ストレートのタイミングも合い始める。石田はいよいよ苦しい状況に立たされた。
ロープを飛び出すダウンでストップ
迎えた3回2分過ぎ、ゴロフキンは左で追い立て、石田の上体が伸びたところに強烈な右フックをヒット。この一撃で石田はロープの間から上半身がエプロンに飛び出すほどの痛烈なダウンを喫した。誰が見ても10秒以内に立ち上がれないのは明らかで、レフェリーはノーカウントで即座に試合をストップした。その後、石田は立ち上がり、リングをあとにした。
圧倒的な強さを見せつけて7度目の防衛を果たしたゴロフキンは、「石田は優れた選手だった」と敗者を称えたあと「私は誰とでも戦う用意がある」と他団体の王者たちに対戦を呼びかけた。26戦全勝(23KO)。
一方、敗れた石田は試合後「やることはやったけれど、相手が強すぎて如何ともしがたった」とゴロフキンの強さに脱帽といった様子だった。他団体での再挑戦を狙うかという問いには「いまは何とも…」と言葉を濁した。なお、石田は自身のブログには以下のように敗戦の弁を記している。「チャンピオンは予想を超える強さでした。初のKO負け…気がついたときは『なんで止めるねん』と思ったんですが、失神してたみたいです。でも、ワンパンチなのでダメージは、そんなにありません。たくさんの応援をいただいたのに、本当にすみません。もっともっと…みんなと夢を見たかったです。。。すみません」
これでポール・ウィリアムス(米)戦、ディミトリー・ピログ(露)戦とあわせて3連敗となった。しかも初の完全KO負け。37歳という年齢を考えると、極めて厳しい状況に追い込まれたことは間違いない。35戦24勝(9KO)9敗2分。
圧倒的な強さを見せつけて7度目の防衛を果たしたゴロフキンは、「石田は優れた選手だった」と敗者を称えたあと「私は誰とでも戦う用意がある」と他団体の王者たちに対戦を呼びかけた。26戦全勝(23KO)。
一方、敗れた石田は試合後「やることはやったけれど、相手が強すぎて如何ともしがたった」とゴロフキンの強さに脱帽といった様子だった。他団体での再挑戦を狙うかという問いには「いまは何とも…」と言葉を濁した。なお、石田は自身のブログには以下のように敗戦の弁を記している。「チャンピオンは予想を超える強さでした。初のKO負け…気がついたときは『なんで止めるねん』と思ったんですが、失神してたみたいです。でも、ワンパンチなのでダメージは、そんなにありません。たくさんの応援をいただいたのに、本当にすみません。もっともっと…みんなと夢を見たかったです。。。すみません」
これでポール・ウィリアムス(米)戦、ディミトリー・ピログ(露)戦とあわせて3連敗となった。しかも初の完全KO負け。37歳という年齢を考えると、極めて厳しい状況に追い込まれたことは間違いない。35戦24勝(9KO)9敗2分。
左:ロドリゲス 右:マデルナ
ゴロフキン対石田のアンダーカードでは「モンテカルロ・スーパー4」と銘打ったトーナメント戦2試合が行われた。スーパーミドル級の全勝の世界ランカー対決は、エドウィン・ロドリゲス(ドミニカ共和国/米)がエセキール・マデルナ(亜)に3対0の判定勝ち。ライトヘビー級はデニス・グラチェフ(露)が元2階級制覇王者ゾルト・デルデイ(ハンガリー)に2対1の判定勝ちを収めた。ロドリゲスとグラチェフは7月13日、モンテカルロで直接対決を行う予定。
ラブチェンコが豪快KO
同じく前座で行われた欧州スーパーウェルター級タイトルマッチは、王者セルゲイ・ラブチェンコ(ベラルーシ)がアドリアノ・ニッチ(イタリア)に左フック一発で2回KO勝ちを収めている。戦績はロドリゲスが23戦全勝(15KO)、マデルナは20戦19勝(13KO)1敗。グラチェフは15戦13勝(8KO)1敗1分。エルデイは34戦33勝(18KO)1敗。ラブチェンコは23戦全勝(17KO)、ニッチは26戦20勝(9KO)4敗2分。