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3日、後楽園ホールで行われた女子トリプル世界戦では日本4選手が出場。先陣を切ったWBC女子世界ライトフライ級5位・柴田奈緒子(ワールドS)は、今回2度目の世界挑戦となるWBC同級王座決定戦で、WBC同級4位イベス・サモラ(メキシコ)と拳を交えた。
パワーのサモラに柴田も前へ
試合は、圧倒的な手数で前へ前へと出るサモラを柴田は的確な左ボディ・右ストレートで捌き、4R終了時の採点を1-0(39-37、38-38,38-38)と僅かにリードし、上々の出だしを見せた。
サモラが王座を獲得
しかし、手数に回転力もあるサモラに対し、柴田のアウトボクシングは見栄えが悪く、7R終了時はジャッジ3者とも66-67でサモラを支持。終盤、アグレッシブに攻めに行った柴田だが、サモラの手数と圧力を跳ね返すことが出来ず、96-94、94-96、94-96の1-2で判定負け。またも天を見上げ、涙を飲んだ。
柴田、無念の涙
試合後の会見で柴田は「自分のペースが作れず、相手に呑まれてしまった。結果が全て」とタオルで顔を覆った。続けて「これで獲れなければ終りという気持ちで臨んだ。大きなプレッシャーもあった」と声を震わせ、応援をしてくれたファンに頭を下げた。齊田会長は「3度目はチャンスがあればやらせたいが本人次第」としたが、柴田は明言を避けた。
喜びのサモラ
一方、勝利に沸くサモラ陣営。「満足できる内容でとても嬉しい。アウェイだが日本のジャッジを信じていた。今後も日本で防衛したい」とボクサーから女の子に戻り、キュートな笑顔を向けた。
サモラはメキシコのオトミ族の出身。部族の中で女子ボクサーはサモラだけだが、叔父は日本でも戦ったことのあるプロボクサーとのこと。最後にオトミ族の言葉で「ハマディ(ありがとう)」と挨拶し、再来日を誓った。
サモラはメキシコのオトミ族の出身。部族の中で女子ボクサーはサモラだけだが、叔父は日本でも戦ったことのあるプロボクサーとのこと。最後にオトミ族の言葉で「ハマディ(ありがとう)」と挨拶し、再来日を誓った。
再びこのリングに立つ日は…
柴田2度目の挑戦は、僅かに力及ばず。果たして、3度目にかける情熱が再び柴田の心に宿るのか…。