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[試合後会見]2013.1.13

小野、悲願達成なるか!?

 12日、後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ」は、東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦が、今年最初のタイトルマッチとして先陣を切った。
 空位となった"アジア最強の座"を巡りオマリー・キムウェリ(豪)と拳を交えた小野心(ワタナベ)は、"折れない心"で悲願を成し遂げたのか…。
小野が悲願の王座獲得!
 試合は、豪快な左右フック、右ストレートで仕掛けたキムウェリが、中盤まで主導権を握る展開に。小野は8Rにワンツーで踏み込まれ、右フックでダウンを喫するも、ブロック・バックステップで連打は許さず、的確な左ストレート・右フックで終盤のポイントを挽回。僅差判定2-1でキムウェリを退け、空位となった東洋王座を獲得した。
ウドル氏とキムウエェリ
 8Rまでの途中採点でリードするも、終盤で小野の猛追を許したキムウェリ。最後まで勝利を確信していたのか、試合後の会見では一言も話せず、トレーナーのアンドリュー・ウドル氏が代弁した。「ダメージはないが、(判定結果で)彼の心は折れた。もちろん、日本で勝つことは大変だと分かっていたが、試合は我々が勝っていたと思う。小野とはもう一度、日本で戦いたい」。
言葉少ない小野
 一方、プロ入り12年、22戦目でのタイトル初挑戦を見事ものにした小野。だが、中盤までリードされ、ダウンを伴った試合内容に「思ったようなボクシングをさせてもらえなかった。効いたパンチでのダウンではなかったが、見栄えは悪くなってしまった。厳しい戦いだった。まだまだ未熟です」と喜び切れない様子。
 この試合の勝者にはアマ7冠の怪物、東洋同級9位の井上尚弥(大橋)から挑戦状が出されていたが、小野は「特に考えてはいない。終ったばかりなので今はゆっくりしたい。決められた試合を戦うだけ」と話し、渡辺会長も「初防衛戦は5月か6月、指名挑戦になると思うが、井上選手については全くの白紙状態」と語るにとどめた。
井上とのビックマッチは実現するのか!?
 昨年のジム移籍後、世界ランカー戦、そして今回の東洋王座決定戦と、ワタナベジムの期待に応え続けた小野。年末から今年にかけ目まぐるしく変動するライトフライ級で、東洋新王者として、果たしてどんな存在感を見せ、ファンの期待に応えてくれるのか…。2013年、飛躍の年となった小野に注目したい!

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