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19日、後楽園ホールで開催された「ザ・カンムリワシ・ファイトVol.44」は、空位となった東洋太平洋スーパーフライ級王座を賭け、"江藤三兄弟"の次男・江藤大喜(白井具志堅)が東洋太平洋同級5位アーサー・ビラヌエバ(比国)と拳を交えた。
果たして江藤大喜は"フィリピン無敗の新鋭"を撃破し、三兄弟の新たなスタートを切ることができたのか…。
果たして江藤大喜は"フィリピン無敗の新鋭"を撃破し、三兄弟の新たなスタートを切ることができたのか…。
江藤はこのダウンが響いた
開始早々、江藤の右ストレートがビラヌエバの顔面を貫きダウンを先制する。ダウンを喫したビラヌエバはガードを固め距離を詰め、ワンツー・左フックを江藤に打ち込む。すると3回、ビラヌエバの右ストレートが江藤の肩口に当たり尻餅を付くも、レフリーの判断は痛恨のダウン。4回終了時、判定0-3(36-38・36-38・36-38)でビラヌエバがリード。中盤、勢いに乗るビラヌエバは右ストレート・左フックを江藤に浴びせ、左ボディを突き刺す。8回終了時、判定0-3(73-77・73-77・73-77)とビラヌエバ。しかし9回、江藤はワンツー・左フックと畳み掛け、ビラヌエバの右手をキャンバスに付かせダウンを奪う。終盤、江藤は猛然と襲い掛かりワンツー・左フック・右アッパーをまとめるが追撃も届かず、ビラヌエバが判定0-3(112-113・112-114・112-113)で東洋太平洋スーパーフライ級タイトルを奪い去った。
もう一歩届かず
必死の追い上げも及ばず僅差判定でタイトルに手が届かなかった江藤は「王座決定戦を実現させてくれた皆に申し訳ない。今すぐ辞めるとかそういうのは…。一言いって僕が甘かった。これ以上は何もないです」と涙を堪え会見を終えた。
2度のダウンを跳ね返した
敵地で"スーパーフライ級アジア最強"の称号を獲得したビラヌエバが控え室で会見を開いた。「初回のダウンはストレートをもらった。それ以降のパンチは見えていたよ。エトウは左フックも強かったね。僕自身、ダウンをしたのは2度目。3ラウンドにエトウから奪ったダウンはストレートがアゴに当たっていた」と試合を振り返った。
日本に必ず戻ってくる!
江藤の印象を尋ねられビラヌエバは「カウンターパンチャーとしては優れているが、インファイトは未熟だった。今日はそこを突いた。9ラウンドのダウンは効いたよ(笑)。そこから失速してしまった」と笑顔を見せ、新たな東洋太平洋スーパーフライ級王者は「今後は日本人の強いボクサーと防衛戦を戦いたい!!」と再び日本のリングに帰ってきたいと希望した。
フィリピンパワー強し!
ミニマム級・フライ級に続き、スーパーフライ級でもフィリピン勢が"アジア最強の座"に君臨し、東洋太平洋軽量級戦線は"フィリピン・パワー"が席捲している。
日本人ボクサーの巻き返しは、反撃の狼煙を上げるは果たして…。
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