赤ちゃんパンチでも勝つ

　12月4日に地元大阪市内にあるボディメーカーコロシアムにて開催される亀田祭り。亀田3兄弟が揃って試合を行うとあって、例年以上に注目を集めている。そんな中、メインイベントに登場する長男でWBA世界バンタム級王者・亀田興毅は21日、都内にある亀田ジムにて練習を公開した。

　12月4日の試合は興毅が正規王者に君臨するWBA世界バンタム級の暫定王者・ウーゴ・ルイス(メ)/※32戦31勝(28KO)1敗(1KO)との王座統一戦だが、この日の公開練習はリラックスした雰囲気の中、記者会見から始まった。

　パパになって最初の試合に挑む興毅は「必殺パンチは赤ちゃんパンチ」とリップサービスも忘れず「(ルイスを)想定して(戦い方の)大体のイメージもできている。背が高くてまとまっているがパンチはあんまりないかも」と暫定王者の印象を語ると、90%近いKO率に関しても「あまり気にしてない。」と余裕の表情を浮かべた。

　試合まで約二週間だが「体重は食べてるけどスムーズに落ちている。」と調整が順調に進んでいるとし「いつもどおりに試合をやるだけ」と、笑顔で抱負を語った。

　公開練習では、縄跳びの後、フィリピン人トレーナーのソウル氏を相手にミット打ちを行い、コンビネーションの確認をした。そして、最後にフィリピンではみんながやっているという、細い棒のようなものを腹筋や二の腕にピシピシと当てて筋肉を引き締める一種の筋トレを披露し、この日の練習を終えた。
　ソウル氏に話を聞くと「コウキはスピードとパワーがついた。相手の中に素早く入り込んで打つ。打ち返してきたらガードを固める練習をしてきた。100%勝つ」と興毅の勝利に太鼓判を押した。

　結婚し長男を授かった、大きな一年の締めくくりを前に「大好きな大阪で最高の試合がしたい。」と気合いを入れた。