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[試合後会見]2012.11.13

豪腕対決の行方は…

 12日、後楽園ホールで開催された「ザ・カンムリワシ・ファイトVol.43」のメインイベントでは、WBA女子世界スーパーフライ級王者・山口直子(白井具志堅)がタイトル初防衛戦として、挑戦者フディス・ロドリゲス(メキシコ)と拳を交えた!!
山口が初防衛に成功
 "日墨豪腕対決"として注目を集めた一戦は、挑戦者ロドリゲスのリズムに王者・山口が手を焼く展開となった。
 スタートから山口は上体を振り圧力を掛けワンツー・左ボディで攻め込むが、ロドリゲスも打ち終わりを狙い左フック・右アッパーを返す。中盤、山口はメキシカン特有のリズムから放たれるロドリゲスの左右フック・右ストレート・右アッパーを被弾してしまう。しかし王者も足を使いリズムを立て直し、強打の右ストレート・左フックで挑戦者の顔面を捕らえる。最後までロドリゲスも手数で対抗するが、山口は的確な右ストレートでポイントアウト、タイトル初防衛に成功した。
悔し泣きのロドリゲス
 手数で王者を上回り、世界王座奪取を確信していた挑戦者ロドリゲスは「私が勝っていた。右目の腫れもバッティング。ヤマグチのパンチは思ったほど効いていないし、バッティングのダメージの方が大きい」と判定に納得がいかず、再戦について尋ねられると「この判定はフェアじゃない!!ヤマグチが受けるならばジャパンでもう一度戦っても構わない。リマッチを要求したい」と涙ながらに再戦を訴えた。
山口の会見
 挑戦者のリズムに本領発揮とならず、判定勝利で"鬼門"を突破した王者・山口が控え室で会見を開いた。「今日は"KO"できなくてスイマセン!!挑戦者は打たれ強かった。タイトルを守ることはできたが、本当に勉強になりました」と開口一番、反省の弁を口にした。
 改めてロドリゲス戦の内容を尋ねられ山口は「挑戦者が打つパンチのタイミングが掴めなかった。こちらもガツガツ当てていたがタフで倒れなかった。頭をつけての接近戦は戦い難く、メキシカンのリズムに戸惑ってしまった」と試合を振り返り、最後に「初防衛戦で本当に緊張した(笑)。具志堅会長は本当に凄い!!私も1つ1つ防衛を重ね、少しでも会長に近づきたい」と世界のベルト死守に安堵の表情を浮かべた。
ロドリゲスとの再戦はあるのか?
 王者・山口が判定3-0(97-93・98-92・98-92)で挑戦者ロドリゲスを退けたが、ジャッジ以上に山口の苦戦が印象に残る初防衛戦であった。
 V2戦のリング、果たして"豪腕娘"の強打が唸りを上げる場面は訪れるのか…。

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