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東京国際フォーラムで27日に開催されたワールドプレミアムボクシング。メインイベントはWBC世界スーパーフェザー級タイトル戦。王者・粟生隆寛(帝拳)にガマリエル・ディアス(メ)が挑んだ。会場には粟生と親交のある世界王者ノニト・ドネアも姿を現し、試合前にはリング上からエールを送った。
ドネアがエール
前半のバッティングによる左目上の切り傷からの出血が止まらない粟生は終始精細を欠き、ファンやこの日のために緊急来日した親交のあるノニト・ドネア(比/米)の期待に応えられなかった。4度目の防衛に失敗し王座陥落、日本の至宝がまた一人ベルトを失った。
粟生隆寛
傷の応急手当を終えた粟生は「自分の力が足らなかった。いろいろなパターンを想定していたが…。タイミングがつかめなかった。」と静かに試合を振り返り「出てくるところにジャブを合わせたかったが、自分の対応力が足りなかった。」と猛省した。
ディアスvs粟生
試合途中のカットに関して「意識はしていなかったが何度か頭が当たり血が目に入って焦ったぶんもあった。」と傷口を抑え「特に効いたパンチはなかった。」と話した。今後については「一から出直したいが…」と言葉を詰まらせた。
喜ぶディアス
一方、自身三度目の正直で世界王座に君臨することとなった新チャンピオンのガマリエル・ディアス(メ)は「チームのみんなに感謝しています。」と目を潤ませ「自分自身の力を信用することに重点を置き、粟生選手に体をあずけないように戦った。」粟生選手対策について「試合直前までビデオを見て研究した。」と今回の試合のために最善を尽くしたと語ると「自分のベストな試合はyoutubeなどにも載っていなかったので研究しにくかったのではないかと思う。」と現代ボクサーらしい考えを口にした。
新チャンピオン
今回挑戦した粟生について「好戦的で偉大なボクサーだと思う。過去にスパーした頃より互いに成長していると考えたので、以前のことはあまり気にしなかった。」と笑顔で答えた。今後に関し「また日本で試合がしたい。」との考えを示した。