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20日、後楽園ホールで開催された「DANGAN.56」のメインイベントには、日本フェザー級タイトルマッチがラインナップ。王者"ヒットマン"天笠尚(山上)2度目の防衛戦は、日本同級7位であり、WBCユース世界ライト級王者"神風"渡邉卓也(青木)を迎え撃った!!
果たして天笠が"最凶の拳"で挑戦者を貫いたのか。それとも渡邉が王者を破り、新時代の幕を開けたのか…。
果たして天笠が"最凶の拳"で挑戦者を貫いたのか。それとも渡邉が王者を破り、新時代の幕を開けたのか…。
天笠の壁厚く
ゴングと同時に王者・天笠は強打の左フック・右ストレートの連打で威嚇し、左フックで挑戦者・渡邉からダウンを奪う。一気に天笠が仕留めるかと思われたが、渡邉も必死のディフェンスで決定打を凌ぐ。中盤、王者は攻め急ぐことなくジャブで距離を支配し、右ストレート・左フックで挑戦者からポイントを奪う。終盤、渡邉も踏み込み距離を潰し、左ボディ・左フック・右ストレートを打ち込み逆転を狙うも、天笠を慌てさせることはできない。最後まで天笠は右ストレート・左フック・左ボディを渡邉に浴びせ最大で9ポイント差をつけ、日本フェザー級王座2度目の防衛に成功した。
渡邊の試合後会見
タイトル初挑戦も、王者・天笠の冷静なボクシングに退けられた挑戦者・渡邉が試合を振り返った。「まったく何もしていない。中盤以降はもっといきたかった。今までで一番研究してきたし、天笠選手の強い部分と違った部分があった。沢山の人達に協力してもらい、やっとここまで来たのに…。結果を残せず悔しい」と涙を見せる。
今後について渡邉は「日本タイトルは"夢"のようなものなので…。簡単にもう一回とか、自分の口から言っちゃいけないと思う」と語り悔しさを滲ませた。
現在、渡邉は23歳。今回の日本王座挑戦が、今後のボクサー人生において間違いなく貴重な"財産"となるであろう。"神風"渡邉の再起に期待したい。
今後について渡邉は「日本タイトルは"夢"のようなものなので…。簡単にもう一回とか、自分の口から言っちゃいけないと思う」と語り悔しさを滲ませた。
現在、渡邉は23歳。今回の日本王座挑戦が、今後のボクサー人生において間違いなく貴重な"財産"となるであろう。"神風"渡邉の再起に期待したい。
天笠がV2防衛に成功
最後まで挑戦者・渡邉の攻撃を見極め、距離を支配して的確な右ストレート・左フックでタイトル防衛V2に成功した王者・天笠が控え室で会見を開いた。「退屈な試合をしてしまった。正直にいうと調子は良くなかった。パンチも切れなかったし、ジャブも出なかった。それも実力のうちです」と試合を振り返り、続けて天笠は「相手がビビッていたのは分かった。作戦としては、1回からガンガンいってペースを握り試合を組み立てたかった。渡邉選手の手数が少なく、前に出なかったので、それで調子が崩れたのかも。結果としてスタミナが切れてしまったのか、終盤から腕が上がらなくなってしまった」と反省の弁を口にした。
採点票を見入る天笠
今後の課題を尋ねられ天笠は「ありすぎて分からない(笑)。僕はまだまだ下手糞なので、先のことは…。世界挑戦なんて当然ですが、無理な話ですよ」と苦笑いを浮かべ、改めてV2戦の内容に対して「どんなチャンピオンでも"ショッパイ"試合をすることもある。途中で集中力が途切れ、倒せないと思い気持ちが萎えてしまった。今日はそんな試合だったと思って下さい…」と自虐的なコメントで締め括った。
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初防衛戦でキャリア初のダウンを喫し、天笠曰く2度目の防衛戦は"ショッパイ"試合となり、王者として未だスッキリとした勝利を掴んでいない。
年内にも予定されるであろう日本最高峰を守る3度目の戦い、"ヒットマン"の拳はこれまでの溜飲を下げる一撃を打ち込むことができるのか…。
年内にも予定されるであろう日本最高峰を守る3度目の戦い、"ヒットマン"の拳はこれまでの溜飲を下げる一撃を打ち込むことができるのか…。