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WBO世界ウェルター級王者マニー・パッキャオ(比)は9日(日本時間10日)、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナでWBO世界スーパーライト級王者ティモシー・ブラッドリー(米)の挑戦を受けた。
ティモシー・ブラッドリー
4対1のオッズが示すとおり有利が予想されたパッキャオは、いつものように初回から積極的に攻めて出た。ブラッドリーは細かく左ジャブを突き、サウスポーの王者が打ってくると左フックを合わせたり、打ち終わりに右を返したりして抵抗。こちらも早々から高い能力をみせる。
パッキャオの右フック
前半からペースを握ったパッキャオだが、いつも以上にミスも目立ち、左ストレートはヒットしても浅いという状態が続いた。パッキャオは4回にはラッシュをかけ、左右の連打を繰り出して明白なポイントをゲット。逆にブラッドリーはダメージのためか動きが鈍くなった。
パッキャオ攻勢かに見えたが
このあともパッキャオの攻勢は続いたが、いつも以上にペースが速いという印象も与えた。
流れが変わるのは7回あたりから。ブラッドリーが持ち直し、折々に激しい反撃をみせるようになったのだ。
流れが変わるのは7回あたりから。ブラッドリーが持ち直し、折々に激しい反撃をみせるようになったのだ。
パッキャオが失速
9回に入ると前半の飛ばし過ぎが響いたのかパッキャオのパフォーマンスが明らかに鈍った。スピードが落ち、動きそのものも単調になったのだ。これに乗じてブラッドリーはアウトボクシングを展開。距離をおきながら動いて細かく左ジャブを突き、ポイントを返していく。ブーイングを浴びる場面もあったが、戦い方をあらためることはしなかった。パッキャオが攻めてきてもカウンターで応じ、主導権を渡さない。終盤は挑戦者がはっきりと優勢を印象づけて12回を戦い終えた。
ブラッドリーが王座奪取
判定は微妙なところと思われたが、はたして三者とも115対113の小差だった。そのうち二者がブラッドリーを支持したため新王者誕生となった。
2階級制覇のブラッドリーは30戦29勝(12KO)1無効試合。4度目の防衛に失敗したパッキャオは60戦54勝(38KO)4敗2分。
2階級制覇のブラッドリーは30戦29勝(12KO)1無効試合。4度目の防衛に失敗したパッキャオは60戦54勝(38KO)4敗2分。